ビジネス用語に「MECE」という言葉があります。


私はその専門家ではないので細かい説明は

割愛させていただきますが、簡単にお話をすると


「お互いに重複が無く、漏れがない」


ことを指す用語です。


※ご参考

「MECE」

https://goo.gl/aWq29n


物事を行うにあたり、

重複があれば無駄になりますし

漏れがあってはトラブルの原因にもなります。


例えば、


「飲み会で完璧に公平な割り勘をする方法」


を考えるとします。

(以前のメルマガと似たような設定で恐縮です、、)


※ご参考

「『仮眠時間』は労働時間と認められるのか」

http://goo.gl/KoBC8c


一番公平なのは、


「自分で飲み食いした分を各自で払う」


でしょう。


ただ、この場合も


「人が頼んだものを、自分が食べたらどうするか?」


という問題が残ります。


これは、その料理を食べた人数で割ることで

公平さを保つことができると考える人も

いるかも知れません。


ところが、この場合もその料理を

どれだけ食べたかで不公平になる場合があります。


そこで、料理がきたら、食べたい人の人数で

きっちりと(不公平感が無いように)分けるか、

個数が決まっていて分けやすい料理を頼むしかありません。


この時点で、すでにかなりややこしくなってきましたが

まだ他にも、


「人の飲みかけのドリンクをこぼしてしまったら

 その料金はどっちが、いくら払うのか」


とか、いろいろと決めていく必要があります。


(しつこくなってきたので、このへんにしておきますね)


このように何かを決める場合、

漏れ無く決まりを作っておくことが重要ですが、

これは、就業規則にも同じことが言えます。


規定に漏れがあると、場合によっては

大きなトラブルの原因にもなりかねません。


例えば、休職規定。


まず、対象者についてですが、下記のような

規定があったらどうでしょうか。


●休職期間

勤続3年未満 6ヶ月

勤続3年以上 1年

勤続5年以上 1年6ヶ月


一見漏れがないように見えますが、

これでは、入社2日目の新入社員が

「病気になったので休職します」と言われたら

その対象になってしまいます。


それを除外したいのであれば


「ただし、入社6ヶ月未満の社員は除く」


などの規定を決めておく必要があります。


また、その期間のカウントの仕方にも

問題が発生する場合があります。


例えば、あるAという病気で

休職している社員がいたとします。

その休職が5ヶ月たった後に、

今度はBという病気になりました。


この社員の休職期間が6ヶ月だった場合

その6ヶ月とは、

Aの病気から6ヶ月か、それともBの病気からか?


これも規定で定めておかないと

必要以上に休職期間を長く認めなければ

ならなくなります。


「新たな休職事由が発生した場合は、

 その重なっている期間は、両方の休職期間が

 進行しているとみなします」


などの規定が必要でしょう。


さらに、休職期間が長い場合、

途中で症状を確認するために

出社してもらうこともあるでしょう。


では、その出社した分の

給料は発生するのでしょうか?


会社側は、


「そんなことに給料は発生するわけない」


と考えるかも知れません。


ただ、その規定を定めておかずに、社員から


「出社した分の給料を支払ってください」


と言われたら、トラブルになる可能性もあります。


「この場合は、勤務とみなさない」


などの規定を定めることで、そのトラブルを

避けることができます。


このようにあらゆる可能性を考えて

「漏れなく」規定を定めることが重要なのです。


もし漏れがあった場合、すべてが社員に有利なように

解釈されるわけではもちろんありませんが、

少なくともトラブルの原因にはなります。


裁判などになって最終的には会社が勝ったとしても、

それまでに多大な経費や手間がかかってしまいます。


そうならないためには、まずは規定を定める時点で

問題にならないようにすることが大切なのです。



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