もしかしたら、みなさんは

居酒屋でこのような経験はないでしょうか?


●お店がオーダーを間違えて、

頼んでもいない食べ物が席に運ばれてきた

●頼もうとしたメニューが品切れで

「これだったらありますよ」と別のものをオススメされた


どちらも、金曜や休日前の

お店が混んでいるときにたまにありますよね。


どちらも通常は特に問題にはならないと思いますが、

これが次の状況になったら

みなさんはどう感じるでしょうか?


●お店が間違えて運んできた食べ物を

食べてしまったら、その分のお金も取られた

●品切れメニューの代わりに、

お店が勝手にオススメのメニューを作ってきた


前者の場合は、実際に食べてしまってるわけなので、

法律的には支払う必要があるのかも知れませんが、

いずれにしろ、気分は良くないでしょう。


それどころか、

大きなクレームになってもおかしくない状況と言えます。


これは、会社の出張命令にも同じことが言えます。


例えば、会社が出張を命じているにもかかわらず

「出張はいやです」とそれを断って内勤で業務を

行った社員にその分の給料は払わなければならないのか?


それについて裁判があります。


ある水道会社で、会社が社員に出張命令を出しました。


ところが、その社員はその出張を拒否し、

その日に内勤の業務を行ったのです。


そこで、会社はその日の分を差し引いて

給料を支払いました。


それに不満をもったその社員が

「その日の分の給料も支払え!」と

裁判をおこしたのです。


さて、みなさんはどう考えるでしょうか。


確かに、出張を拒否しているとはいえ、

実際に出勤して仕事はしています。


「であれば、その分は支払わなければ

 いけないのでは…」

と、考える人もいるかも知れません。


では、その裁判の結果はどうなったか?


会社が勝ちました。


「その分の給料は支払わなくても良い」

と認められたのです。


なぜか?


その理由は、

「会社が期待した仕事の成果を

 (社員が)提供していないから」です。


冒頭の居酒屋の話に戻ると、

お店はお客様が食べたいものを提供するから

料金を請求することができるわけです。


それを、食べたくないもの、

頼んでもいないものを勝手に提供して

その料金を請求できるわけがありません。


会社も同じです。


当然ながら、会社が出張を指示するのは

出張先での仕事の成果を期待してするわけです。


それを拒絶して、勝手に内勤の業務を行っても

それは会社の期待した業務とは言えません。


この裁判では、その部分が認められたのです。


(また、別の裁判では

 出張を拒否した社員の懲戒解雇が認められています)


出張は業務命令です。


「行きたくないから」などの理由で

社員が拒否できるわけではないのです。


ただし、どんなときも無条件に

出張命令が認められるわけではありません。


例えば、事情があって

あまり出張ができないことを知っていながら、

その社員を辞めさせたいなどの目的で

無理やり出張を命じるなどです。

(目的が、「出張」ではなく、

 「辞めさせたい」になりますからね)


また、就業規則に出張を命じることができる

規定を設けておくことももちろん大切です。


ルールを守って、正しい出張命令を。



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※このブログはわかりやすさを最優先しています。

そのため、法律等の一部の例外については

省略している場合があります。


また、すべての会社において同じパターンが

当てはまるわけではありません。


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事前に専門家にご相談の上、

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