あなたの記憶のなかに
わたしは
もう、
いないかもしれない。

日々の思いの中に
うすれて
消えてしまったかもしれない。

けれど。

わたしたちは
つながっていたし
であって
ふれあっていた時間がある。

わすれてしまっても
思い出してもらえそうな

わらいころげた日々が
紛れもなくあるから。

はなれているけれど

途方もなく、
遠くはなれて
たぶんもう、
会えることはないかもしれないけれど。

だけど。

つながっているから。

あなたを思う
つよい絆は
決して消えずにあるから。

わたしは
忘れてしまわないし。

わたしの記憶が
あなたの記憶を
すこしでも
針の先ほどにでも
とどめておけるなら

強く強く
思いをこめる。

あなたが
その針の先ほどに
気づき、
たどり、

紛れもないつながりが
あったことを
思い出したら

なにものにもまけない
強い絆を
強く強く
感じられるかもしれないから。

遠い遠い
遠いあの頃に

かたよせて
わらっていた日々が
あるから。

あえなくても
あわずに
このままいのちを
おえても

きっと
わたしたち

絆は
きえてしまわないから。