もちろんリリー・フランキーさんの『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』のもじりです。力の抜けたような実にすばらしいタイトルですが、自伝的長編小説で、扶桑社から刊行されました。その昔なら五木寛之のビルディングスロマンにも比されたでしょう。著者の幼少期から青春期のゆらぎを経て「オカン」と過ごした最期の日々までを描いています。

 

第3回「2006年本屋大賞」受賞作です。2006年と2007年に2回テレビドラマ化されて、2007年に映画化、舞台化もされています。

 

演出家の久世光彦に「泣いてしまった…。これは、ひらかなで書かれた聖書である」と言わしめたそうです。読まなくても感動。