フェイティディック (fatidic: 予言的な。運命を予測するかのような) | そんなの日本語じゃない

フェイティディック (fatidic: 予言的な。運命を予測するかのような)

wordsmith.org の本日の単語です。手元の和英辞書にも載っていないし、goo.ne.jpの英和辞書にもエントリーがありません。ということは、新カタカナ語の有力候補と考えることも出来ます。

今日現在、フェイティディックもファティディックもgoogleでヒットしません。

どう使えばいいんでしょうか。まずは翻訳で考えてみましょう。

カナダでの銃所有に関するいざこざに関する記事 の一部です。

On the afternoon of April 20, 2005, more than two-and-a-half years after the fatidic night, and the day before the trial was scheduled, the Crown withdrew the charge against Laflamme.

適当に訳すと、

あの運命的な夜から二年半以上経った2005年4月20日の午後、裁判の前日に、クラウンはラフレイムに対する告訴を取り下げた。

今ひとつ意味が伝え切れていません。

あの運命を予言するかのような夜から二年半以上経った...

まどろっこしくていけません。ではカタカナを使っていましょう。

あのフェイティディックな夜から二年半以上経過した....

二番目の訳文よりは雰囲気が伝えられているような気がしてきます。

もうひとつ。

ネットスケープの終りを語ったブログ からです。

When Netscape made the fatidic decision of opening the source code of its flagship product and later of rewriting it from the scrath it became clear that an era had ended.

適当に訳すと、

ネットスケープがその看板商品をオープンソース化し、さらにゼロから書きなおすという運命的な決断を下したとき、ひとつの時代が終わったのだった。

カタカナを多用すると、

....さらにスクラッチから作り直すというフェイティディックなディシジョンを下したとき...

と、いんちきコンサルタントのようになってしましますが、この中でフェイティディックが一番醜いカタカナではないような気がしませんか。

直接日本語に取り入れると、意味不明な似非文学的な匂いを出せそうです。

- 今年の夏は僕にとってフェイティディックなものとなった。
- この子犬との出会いは、僕らにとってフェイティディックな意味を含んでいた。

結構いいじゃないですか。文学に長けた人に読んでもらって、感想を聞いてみたいものです。すっぱりと、そんな言葉はない、と切られるだけでしょうけど。