http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091205AT3S0501I05122009.ht

マスコミの論調は、「普天間基地は年内に辺野古への移転案で決定せよ」である。

衆議院選挙前の民主党や社民党の公約を信じて投票した多くの人たちに対して、辺野古への移転で決めることは公約違反になる。

岡田外相がぎりぎりまで代替案を模索する一方、住民を説得するのは当然である。

本当は選挙前に代替案を持っておくべきだった。代替案もなく約束するから、今頃になって四苦八苦することになる。

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辺野古の住民にしてみたら、生活に騒音が入ってくる。観光も漁業もすたれる。地価が下がる。
いままで自由に行けた場所が基地が来ることで、景色が変わり、自由に行けなくなる。自然が
破壊される。

静かな学校が、飛行機の騒音でガラス窓が鳴り響くようになったら勉強もできなくなるだろう。

米兵による犯罪もいずれ起こる。

辺野古案を当然としている人たちは基地の現実を知るべきである。

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基地の国外移転を主張している社民党はどうだろうか?

小泉政権のときに、北朝鮮の不審船を海上保安艇が追跡したのは、沖縄と鹿児島の間の
海域である。

北朝鮮の不審船は麻薬密輸、偽札、拉致などに関わっている。宮崎の海岸でも拉致は
起こった。

日本が取り締まることとはいえ、米軍の基地が近くにあるのとないのとでは違うだろう。
そこに”存在する”だけで威嚇にはなるはずである。

もっとも拉致を認めず、北朝鮮寄りの発言をしてきた社民党の真の狙いも、相変わらず
日本の国力をそぎ、北朝鮮に協力しようとしているのかもしれない。

今後、北朝鮮は政変が起きるかもしれず、また暴発する可能性もあり、日本の防衛にと
って米軍基地の存在は重要な意味を持つ。きのうきょうが平和でも、あしたも平和とは
限らない。

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辺野古の代替案、代替地が見つかるのがベスト。

辺野古の代替案が見つからない場合、辺野古のある名護の住民への金銭的な補償しか道は
ないと思う。

犠牲を強いて、タダ〈同然)というのはムシのよすぎる話である。いくつかの選択肢を提
示すべきである。


======= 以下、日経新聞から記事の一部引用 ==============

岡田外相、普天間問題で名護市民と意見交換 「年内決着難しく」

 沖縄県の米軍普天間基地(宜野湾市)の移設問題で、岡田克也外相は5日、現行案の移設先であるキャンプ・シュワブを抱える名護市を訪れ、約1時間にわたって住民と意見交換した。外相は「社民党の連立離脱を考えると年内決着は難しくなった」と述べ、連立政権内の調整に時間がかかることを説明。「日米同盟の持続と基地の問題のジレンマの中、選択を迫られている」とも語った。