電話を切ったあと、
大号泣しながら、
おおかみの部屋に突撃しました。
おおかみは寝ようとしていたけど
まだ起きていて。
おおかみ『え、え、え、どしたん!?』
って驚いたけれど、
大号泣しながらやっと、
くーさんが、とだけ言うと、
瞬間で察してくれました。
そしてしばらく無言で背中を撫でてくれたあと、
開口一番にこう言いました。
おおかみ『明日、実家行ってくる?』
お悔やみでもなく、励ましでもなく。
おおかみ『パオたんなら何とでもなるし、
お迎えとか全然行くよ!』
本当は死ぬほど仕事が忙しくて、
残業したい時期なのに、
何の躊躇もなく、そう、言いました。
その時、心の底から
この人と結婚してよかったな、と思いました。
この人は、人の痛みがきちんとわかる人。
この人は、人の痛みに軽率に共感しない人。
この人は、人の痛みに対し迅速に行動出来る人。
この人は、行動で思いやりを示せる人。
この人は、人の痛みに暖かい手で大丈夫だよ、を伝える人。
この人が言う大丈夫、は、本当の意味で大丈夫なんだということ。
この人は、そう言う種類の優しさを持つ人。
ひとしきり泣いて泣いて、
気が済んで(はないけど)、
彼のために祈ろう、と
おおかみの部屋を出ると、
おおかみは、今まさに寝ようとしていたのに
起き上がって廊下まで追いかけてきました。
おおかみ『大丈夫??
…ではないと思うけど…大丈夫?』
私は、この人に、
こんなに大事にされているんだな。
これを愛と呼ばずして、なんと呼ぶのか。
くーさんの命が改めて示してくれた
ひつじがずーーっと持っていた、
大事なものの、ひとつ。
忘れないで、いよう。






