第13回創元SF短編賞を受賞した笹原千波氏の『風になるにはまだ』

を読もうと思っていたのだけど。

表題作が掲載されているこっちのアンソロジーも面白そうで。

 

結果として、どれもとても楽しく読めて。

やっぱアンソロジー最高!

 

 

掲載されているのは以下の作品。

 「天駆せよ法勝寺[長編版]序章 応信せよ尊勝寺」八島游舷著
 「ときときチャンネル#3【家の外なくしてみた】」宮澤伊織著
 「この光が落ちないように」菊石まれほ著
 「星から来た宴」水見稜著
 「さよならも言えない」空木春宵著
 「風になるにはまだ」笹原千波著

 

最初に読んだせいか、八島作品が非常に印象に残っている。

これ、長編も読みたい。なにしろ世界観が面白すぎる。

はやく出ますように。

 

もちろん笹原作品もさすがの出来栄え。

手触りがそのままこちらにも伝わってくるようで……すごい。

 

大好きな菊石氏の作品世界にもうならせられる。

ラストはとても怖い。

 

 

 

は『Genesis』この号で終了となり、『紙魚の手帖』に吸収されるらしい。

面白かっただけに残念。

でも私にはまだここまでの4号分が未読。

ここまでの『Genesis』を惜しみつつ楽しむことにしよう。

ドラマ化されたので読んでみることにした。

 

読み始めたのがドラマ最終回の当日だったので、

テレビよりは原作だな、とテレビを捨ててこちらに。

 

 

びっくりだ!!

全然ちがうじゃないか。

設定を借りて、エピソードも利用しつつ、ちがう話に仕立てたんだな。

驚いた。

 

無意識にドラマのつづきを期待していたので、ほんとおどろいたよ。

 

 

 

陣内の煙草のエピソードが切ない。

小説として続きが読みたいな。

 

 

 

なんかもう一冊出てるんだな。

そっちも読んでみよう。

21作目。

 

 

佐藤さん、いいひとだー。

鈴木さん、にくめないひとだー。

 

ひさしぶりにタイトルに正しい内容だった気がする。

いつのまにかすっかりお気に入りになった一憲にーちゃんもたくさん登場して、

とてもうれしい。

今回初登場の佐藤さんもレギュラーになるようなので、それもうれしい。

 

夏神さんじゃないけども、兄弟が会話してる姿にはにっこりしてしまう。

よかったなー、おばちゃんもうれしいよー、なんてね。

おまえはどこの親戚だとセルフ突っ込みしてしまうわ。

 

 

 

ところで。

ふと思い出したのが、テレビ版夏神さん。

最初はイメージがちょっとちがうなーなんて思いながら観てたんだけど、

いまとなって思い出すのは夏神さんだけというのも面白いもんだ。

ひさしぶりの新作。

そしてこれはシリーズ化をねらっているのか??

 

 

最後まで読み通してみて。

だいたいの流れ(犯人など)はあちこちの伏線でわりと読めたんだけど。

タイトルロール・カミナの全能について、どうにも理解できないまま。

うまく咀嚼できないままで最後まできてしまって、消化不良。

 

きっと私の理解力が足りないのだ。

そして読後の倦怠感は、きっと語り手が乗り移ったんだ。

 

 

 

 

ところで。

『Mr.キュリー』は十作で終わりなの?

『死香探偵』も終わったの?

『動機探偵』はどうなのかな?

終わりのアナウンスはどれにもなかったと思うんだけど。

ほったらかされる読者は哀しい。

よくある出版社の都合、なのかなぁ。

 

 

 

 

アンソロ大好き人間なのに、このシリーズは読んだことがなかった。

なんでかな?

ま、いいや。年次を遡るのも楽しそうだ。

 

 

2025のラインナップは以下のとおり。

 

 「花影の皇子」佐藤雫著
 「居坐機」川越宗一著
 「破城の主人」寺田勢司著
 「詩魔」村木嵐著
 「黒樂茶碗朧」伊吹亜門著
 「縄綯い」砂原浩太朗著
 「連理松四谷怪談」米原信著
 「とたんかたん」由原かのん著
 「けったい餅」西條奈加著
 「桂跳ね」奥泉光著

 

 

今回は伊吹作品が好み、というか、面白い。

佐藤作品は高市皇子の一人称で、そういえばこの年代の物語って、

漫画でしか読んでなかったかも、と思い当たり、たいそう興味深かった。

(ちなみに、漫画作品は清原なつの氏のもの也。)

大河「べらぼう」を観ていて、どうしても読み返したくなった。

田沼さまと一橋の確執がね、共通項なので。思い出してしまうのさ。

(「さま」がつくつかないで、いろいろ察してください。)

 

シリーズ既刊は以下のとおり。

 

 1 火喰鳥

 2 夜哭烏

 3 九紋龍

 4 鬼煙管

 5 菩薩花

 6 夢胡蝶

 7 狐花火

 8 玉麒麟

 9 双風神

 10 零 黄金雛

 11 襲大鳳(上)

 12 襲大鳳(下)

 13 幕間 恋大蛇

 

読み始めたらとまらない。

 

絶対おすすめ!

わくわくがとまらないんだよね。

キャラクタの造形も素晴らしいし。

ものすごくたくさんの登場人物がいるのに、

ひとりひとりの個性が、特に気にせずともすっと入ってくる。

もちろん、物語も素晴らしい。

 

未読の人がうらやましいよーう。

記憶をなくして、もう一度最初からあの感動を味わいたい。

これが刊行されたから前作を読んだはずなのに。

すっかり忘れ果てていた。なんてざる脳なのかしら……。

 

ちなみに前作は『夜がどれほど暗くても』。

「週刊春潮」副編集長・志賀倫成シリーズ、ということになるのかな。

 

 

舞台は新型コロナの時期。

あの頃のことをいろいろと思い出しながら読む。

 

体裁はミステリーなれど、どうも訴えたいのは別のところではないかと思う。

たとえば、マスコミの醜怪さ。

たとえば、SNSの軽薄さ。

たとえば、思考停止のまま煽られるままの人間の醜悪さ。

 

 

よく理解できるだけに、読後感がすぐれぬ。

 

新章スタート。

 

前シリーズのふたりが大好きで、まだあたらしい主人公になじめない。

桜士朗の思い込みがすこしうざいのかも(ごめん)。

でもそういえば。

前シリーズも、最初は良彦が苦手だったような……。

物語がすすむにつれ、主人公が成長し、そこが好もしくなるんだな、きっと。

 

 

神様たちのもつ哀切さがこころにじんと染みる。

おそらく、桜士朗のもつ弱さにリンクしているそれぞれの物語が

この先桜士朗を育てていくことになるんだろうな。

 

しかし、青藍ってほんとにサモエドにしか見えない……(白狼なんだが)。

 

 

 

いまのところ桃寿朗がオキニ。

良彦たちも登場するといいなぁ。

 

謎なのは、大国主の入れ込み具合。なんかあるよな。

もはやジャンルにもなっている異世界へのおっこちモノ。

そんなにたくさん読んだわけじゃないけど。

 

おっこちた先がそうした人間に慣れていて、

まるで移民のようにこちらの世界に慣れるまではめんどうみましょう的に

システマライズされているのに笑った。

しかも、元の世界に戻るすべまであるって……。

 

これは異世界トラック転生っていうの? ようわからん。

 

 

 

本来の世界からもちこんだガジェットをうまく使って探偵する。

まあそういう話なのだけども。

設定の都合のよさには目をつむりながら読む必要はあるかも。

タイトルは[ ティエングゥァンツゥフゥー ]と読む。

著者は[モーシャン・トンシウ]と読む。

翻訳は鄭穎馨[読み方知らず]氏。

 

 

友人に薦められて。

アニメもぜひ、ってことだったんだけど、遠慮した。

映像はどうしても目が疲れてしまってつらい。

面白くてハマるようなら、なおさら。←やめられなくなるので

 

翻訳にかかわった方のブログに「ブロマンス中華BL」とあったのだけど、

「ブロマンス」と「BL」って並び立つもんなの??

ちなみに大陸では「仙侠ファンタジー」といわれているらしい。

とまれ。

 

 

壮大な中華ファンタジーだ。

 

もしかしたらこの先BLカラーも出てくるかもしれないけど。

(まあ、出るよな。三郎がんばれ!)

 

設定がとんでもなくデカい。

過去と現在を行き来しながら、じわりじわりと明かされるあれこれ。

かなりヘビーな分厚い三冊が、あっという間に終わってしまった。

 

最初はなんだこのひと?と思っていた謝憐@主人公が、

じつのところ、かなり魅力的なキャラクターで。

三郎はそれを上回る惹かれずにはいられないキャラで(鬼なのにー)。

物語は壮大で、いったいどんな着地点を迎えるのか、想像もつかない。

 

何巻まで続くのかな。

 

これ、完結してから一気読みしたいなぁ。いや、する。