to one's heart's content(Aesop's Fables) | 洋書や洋楽で学ぶ英単語・英熟語 - from the word GO -

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語句

to one's heart's content [レベル:B]

(※レベルはA(易)~E(難)の5段階 詳細はこちら



例文

In a field one summer's day a Grasshopper was hopping about, chirping and singing to its heart's content.

Aesop's Fables "The Ant and the Grasshopper")

アリとキリギリス


意味

【熟】「心ゆくまで」,「思う存分に



解説

to one's heart's contentは、気持ちが満足するまで、望むだけ、という意味を表す熟語です。


contentという単語には語源レベルでは共通性をもつ2つの語がありますが、ここでのcontentは「中身、内容」という意味の単語ではなく、「満足した、満足」という意味の方の単語です。

その人の(one's)心(heart)の満足(content)まで(to)ということで、心ゆくまで、思う存分に、という意味になります。


この熟語は、遊び、楽しみ、関心事などを、その人が満足するまでやる、好きなだけやる、というときに使います。


例文はAesop's Fables、つまりイソップ寓話のなかの"The Ant and the Grasshopper"で、日本語でも「アリとキリギリス」という名前で有名ですね。(grasshopperというと「バッタ」という訳語がすぐに思い浮かびますが、英語のgrasshopperは狭義のバッタだけでなくイナゴやキリギリスも含んだバッタ類を指します。)

この例文では、夏の日にバッタが、to its heart's content ― 心ゆくまで、さえずり歌っていた、ということが述べられています。このような夏の過ごし方が冬にはどのような結果をもたらしたのかというのが、この物語のポイントですね。

英語のイソップ寓話はとてもシンプルで読みやすい文章ですが、それでもなかなかの語彙が出てきて勉強になるので、おすすめです。