栗は現在は手間がかからずおいしくいただける食べ物が溢れており、
針で覆われた毬(イガ)をむき、さらに渋皮を剥いで食べるやらなんやらちう難儀な栗は
敬遠がちやけどアンタ皮がむいてあって食べやすい栗の加工品が増えとるのも時代の流れや。
栗は縄文時代には大規模な栽培が行われるほど日本でも古くから馴染みの深い食べ物や。
栗は意外と栄養価が高く、疲労回復や風邪の予防、肝機能の働きを助け、便秘にもよいとされまんねん。
渋皮や栗の葉を煎じた液はかぶれにもよく効き、樹皮や毬(いが)は染料に用いられ、材は枕木や建材に使用されてきたんや。
乾燥させた栗は「かち栗」ちう保存食になり、武田信玄は飢饉への備えとして栗の栽培を奨励。
「かち栗」は「勝ち栗」に通じる縁起物としても武士に好まれたそうや。
また、旧暦9月9日の「重陽の節句」は「栗節句」とも呼ばれ、栗飯を食べて健康長寿を祝う慣わしもあるんや。