博士課程で一緒に研究をした先生は恐ろしいモラハラ男でした。

ボタンの掛け違いから、段々と指導教員に嫌われるようになりました。

一方で、とにかく勤務態度がわるい指導教員に対して、私は嫌気がさしてもいました。

末期のころは、指導教員は平気で1時間もねちねちとモラハラ指導をしました。

「実験データはどうだった?」と言われてみせると、本人と予想していた結果と違う。

綺麗に出ていないデータを見て「何した?」が始まり、永遠とテクニカルエラーのあらさがし。

次にデータの解釈へ話が移り、「何でこんな結果なのか?」と質問攻め。

そこから話が結果からそれて、実験系の概念そのものの話しへ移行。

段々と難しい質問へと移り、私が答えられなくなると叱責が始まる。

「そんな事も理解しないで実験しているのか?博士なんだからもっと勉強しろ」。

こんなやり取りが1時間とか長い時は2時間ぐらい。

とにかく嫌いになった私を見るとどうしてもいじめてしまうんでしょうね。

研究はできる人でしたが、人間として最悪でした。

でも変えれる環境でありません。。

その時の経験から、私は研究に対して自由に楽しめにくくなった気がします。

でも頑張って研究は大事なので頑張っていますが。

その恐怖の指導は2年近く続き、私はすっかりメンタルがやられました。

別室に居る教授がある日声をかけてくれた時に、私は泣いてしまいました。

お世話になっている研究室に、教授に迷惑をかけるわけにはいかないと、それまでひた隠しにしていましたが。

始めて状況を知った教授はびっくりしたようで、指導については自分が上手く調整するからと言ってくれました。

その後、実験には教授も上手く入ってくれて、投稿論文は教授が面倒を見てくれて、どうにか卒業できました。

そのモラハラ先生とは卒業したときにお礼の一言も言いませんでした。

私が最後とわかっている日に、普段はさっさと帰っている指導教員の研究室に電気がついていました。

きっと私が挨拶に来ると思っていただろうなぁと思いつつ、部屋の明かりを見ても、私は行く気になりませんでした。

まだ仲良く話せている時代に、本人が言うにはそんなことがよくあったようで、本人はそれを気にしてたりしました。

結局、もともと仲良くしていた私ともそんな結果となり、最後には挨拶もされない。

自分の性格の悪さをもっと自覚したらいいと、私にはそれぐらいの仕返ししかできませんでした