急に彼が立ち止まると、わたしのほうを見てこっちへ来てと目線を投げた。
吸い寄せられるように彼の傍に寄り、
手を伸ばすと彼もわたしへ手を伸ばし、わたしを抱き寄せた。
彼はわたしの髪をやさしくひと撫でし、
ぎゅっと確かな手ごたえでわたしの腰を抱きしめた。
いつものキスとは違う。
彼はわたしを許容しはじめているみたい。
彼のやさしいエネルギーがわたしにふわりと伝わってきたような気がして、
わたしは彼の腕の中で安心して心地よい気分に浸った。
わたしを見て。
わたしを可愛がって。
わたしを守ってね。
今日初めて彼に対してそう思った。