うちの母親にはよく「(あなたには)そんなことできない」って言われていた。

いまだにうちの父親は自分に都合が悪くなると「できるわけないやろ」って逃げる。

 

あの人は特別なんだから、お前にはできない。

親の自分にはできないんだから子供の私にもできるわけがない。

 

小さい頃からずっとそう言われ「私にはできない」と思い込まされてきたのだと気づいた。

 

気づいた時、本当に本当にすごく悔しかった。

あんな親を信じていた自分が情けなくて辛かった。

 

「それがあたりまえ」

「みんな言ってる」

 

あーそうですか。みんなって具体的に誰やねん。あんたなんかあったらいっつもそれ言うけど、自分のことやろがい。

 

なんやかんやあって、母親がどうにも私が思うようにならないと感じたのか

 

「育て方を間違えた」

 

と言われた

 

その言葉を聞いたときに、やっと自分は自分の人生を掴めたのかなぁと嬉しかった。

それがすでに齢50を超えた初老の私には遅かったのかもしれない。

でもこの先に自分の希望があるような気がした。