漁師の町
昔の事はうすぼんやりとしか
思い出せないが
色々と奇妙な事があった
おとなの事情や卑劣な事
姑息な事
取り繕われた事
昔は何もかもが伏せられていて
今の様な情報化社会ではなかったから
たまに学校の図書室で見た現実や
偶然聞いた秘密の話で
こどものわたしは打ちのめされたり
怖い「夢」を見た
実は今もそんなに変わってはいない
扉を開ければあちらに行くとかはないけれど
切り替えが出来るのは
こどものわたしと同じ
父親が他国嫌悪宗教嫌悪だったけれど
あの頃の大多数はそうだった
でも父親は日本政府においては
懐疑的だった
だからこそよく質問や意見の交換をした
わたしは
日本政府の行く先は
今でもよく見ている
たぶん父親も
今でもよく見ている
いくら叫んでも何も変わらず
あらぬ方向へ進むのは
世の常
今日の昼寝の「夢」は
今まで見た事がない
空中で自由だった