
「昔は食糧が不足していたから
せめて冬至だけは
かぼちゃと小豆を食べようねって事
だったんだろうね」と言う
母の言葉に深く頷いた
母は兄と妹に届けに行った
母の家族が
みんな一緒に暮らしていた頃
水は離れた所にある井戸に汲みにいき
天秤で担いだ話をよく聞いた
長男は戦争に行った
満月を見て
母の妹は
「大きなかぼちゃ団子みたい!」って言った
大量の鰊が揚がれば
学校を休んで手伝いに行った
食用で育てていたうさぎは
軍人の防寒用に奪われた
わたしたちは電気もガスも
ガソリンもあるのに
生活をもっともっと便利に
しなければならない病に冒されている
わたしのしあわせは
別の世界にある
今日
いつもの場所に行って
改めて思った
