冊子 | 静かなる時の中で

静かなる時の中で

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法律事務所から送付される冊子が届く

いつもは読まないで
応接室に置いてくるんだけど
今日、何気なく開くと

目に飛び込んできたのは
もう亡くなっている方への
インタビュー記事

それはいつも
わたしが思っている事についての記事で
とても共感したし
その方が留学していた国の風土について
明瞭かつ実直に話されていて
素直に受け入れられた

そして7年前に亡くなった
父親の事を思い出した

記事の内容とは違うけど
こういう真面目な方は
もうずいぶんいなくなってしまった
と思った

こないだの
よく晴れた日に
転院した
社長の顔も
目に浮かぶ

ふと目頭が熱くなった

ピンポーン

今日は月末の
一月で一番忙しい日

わたしは
アタマを切り替え
笑顔でインターフォンに応えた