帽子の下の煙
- 帽子の下の煙/ウィスット・ポンニミット
- ¥1,050
- Amazon.co.jp
先日彼女にいただいたのがこちら。
タムくんことウィスット・ポンニミットの作品は多く見ていましたが、こちらは未読。(それどころか知らなかった…フカク)
短編集が彼の作品の多数を占めると思うんですけど、こちらは一冊丸々ひとつのお話。しかも生粋のラブストーリー。
で、読んでみた感想。かなりいい。タムくんの中で一番好きかも。
ゲームが大好きな冴えない普通の男の子と、誰もが振り向くモデル(?)だけど荒れた生活を送る女の子
彼と彼女が会ったのはたった一度だけ(本当は二度)
それでも彼はもう一度彼女に出会うため、ある法則に従って彼女を探す
「こんな法則がある 似ている人同士は かならず 出会う」
彼は彼女がしていたこと(煙草だったり音楽を大音量で聴いていたり)と同じようなことをするんだけど…それ、すごくわかります。近づいた気がしたりしてね。
好きな人の好きな音楽を風の噂で知ったりしたら、そればっかり聞いたり…ファンになっちゃったりとか。
タムくんの作品にはそういった僕らにもある普通の、小さな心の動きがたくさんあって共感できます。共感があるから、彼がキャラ達に語らせる言葉は心に沁みるのでしょう。
思えばタムくんの漫画に初めて出合ったのはvivo,vabookstoreだったなぁ。あれはいい出合いだった。その後タムくんには同店のイベントで本当にお会いできて、似顔絵を頂戴しました。
「こんな法則がある 似ている人同士は かならず 出会う」
僕も彼女も友人達もタムくんも似ているから出会えたのでしょうか。そう思えば、次に出会う人が楽しみで仕方ありません。
最後に気に入ってる場面をひとつ。
「落ち込む時 いつもお父さんと話すんだ
お父さんは死んだけど 姿は思い出せる
実際しゃべってなくても お父さんの言うことは想像つく
マンガはただの紙なのに いつも動いている
毎晩テレビの前にしかいないのに 僕はいろんな不思議な場所に行けた
あなたのしゃべり方ちょっと覚えてるから 部屋でよくあなたとしゃべってた」