ご依頼があり、霊獣クタベを彫った。滑稽なマンガ風なクタベが理想との事。調べてみると、文献にあるクタベの元絵が既に滑稽でマンガ風だった。

 

 デフォルメして彫った。彩色前に確認していただいたところ、ご依頼主の想像とは違うものだった。作者の創造が、依頼主の想像から乖離してしまった。 

 

 提示していただいた参照画像を見て「この力の抜けた感じ、彫ってみたい」と思った。

 

 新規に彫った。ご依頼主にも満足していただけた。作者の彫ってみたいと、依頼主の欲しいが合致した。とても嬉しかった。

 

 彩色前の既存のクタベに色を塗る。文献にあるクタベ像とは違うものになるが、自分なりに彩色する。

 

 良き。これはこれで良き。文献に見られるようなクタベも良き、わたくしなりのクタベも良き。

 

 どちらも良き。甲乙つけがたし。大げさに言うと双璧という感じか。

 

 で、一番の発見が「双璧」って「壁」と違う!ずっと壁だと思っていたのに、よく見ると字が違う。宝玉や美しい玉とかの意味の字だったとは・・・気のせいか壁にぶつかった感じがするのは何故だろう?

 

 

文献風のクタベ画像が横にしかならない・・・

↑壁と思っていた時の表情          ↑玉と知った時の表情       

 

 

という感じ。。。