実りの秋、農と土
休暇小舎の隣の水田にも黄金色の収穫の季節がやってきました。
米不足が大きな問題になっている中、気になることがありました。
今、総裁選で毎日のように討論会や演説会が開催されていますが、その彼らの言葉の中に、「農」や「土」の言葉が殆ど出てこないのです。
さらに、将来米作りにも深刻な影響を与える地球温暖化の「環境」に関する言葉も聞こえてきません。
どうやら彼らの辞書の中には「農」や「土」や「環境」という単語がないのでしょう。
所得倍増、経済、経済、経済・・・確かに重要ですが、
国の根幹である「農」とそれを下支えする「土壌」に関する議論がなされなければ「机上の空論」というものでしょう。
せめて食料自給率くらい100%にする方法とか100年後の日本の環境についての議論をして欲しいものです。
そんなことを考えながら足元の稲の実りを見ていました。🙁
この水田は那須地方でも最も標高の高い位置に属します。稲刈りも10月に入ってからのようです。
私達は毎年、代掻きから田植え、稲刈りまでずっと見ていたこのお米を分けて頂いています。
秋風に揺れ、静かにこうべを垂れる黄金の稲穂。
大地の恵みをたたえ、実りの重みは、豊作を告げています。
空は高く澄みわたり、収穫の季節が静かにやってきました。
森の中はまだまだ盛夏の様相です