約12分の動画です。是非ご覧下さい。

 

《一部書き写し》

 

実は世界中を見渡しても、数種類の文字を使いこなす言語は日本語だけなんです。

 

使う文字が多いほど複雑になっていくはずなのに、どうして私達は様々な文字を使いこなすようになったのでしょうか。日本語の謎は日本人がどこからやってきたのかという問題にも繋がります。日本人とは一体どういう存在なのでしょうか?

 

日本語は非常に難しい言語であると言われています。どれくらい難しいかというと世界で最も難しい言葉の中に入れられる事もあるほどです。

 

日本語の語順

主語+目的語+動詞の順番で文章が作られます。

 

この順番の言語は世界的には約45%なので、とても珍しいというわけではありません。

 

一方で英語は、

主語+動詞+目的語の順番で文章が作られます。この順番の言語は世界的には約35%で、むしろ世界的には割合は少ないんです。

 

しかも、日本語は英語と違って名詞を「単数」と「複数」で分けたりしません。

 

例えば、りんごが二つ並んでいた時、日本語では2つのりんごと言いますね。

 

これが英語だと、 two apples と語尾にsがついたりするわけです。

 

こういった理由から日本語はシンプルでわかりやすいのかと思いきや日本語を学ぶ人達からは悲鳴があがっているのです。

 

日本語が難しい3つの理由

1、日本語を理解する為に使う言葉が他国よりも多い。

 

例えば、言語を理解する為に必要な語数

フランス語→2000語、英語→3000語、ドイツ語→5000語と言われています。

 

これが日本語になると、何と10000語にもなります。

ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットを使い分ける事にあります。

 

同じ言葉だけではなく、違う文字を使い分ける事でわかりやすい文章を作り出しています。しかも表現のバリエーションが多いのです。

 

例えば、朝ご飯を意味する言葉は、朝ご飯、朝飯、朝食、朝餉など色々な言い方で表す事が出来ますよね。

 

更に、サラサラやそよそよなどのオノマトペ。

 

地域ごとの表現、数種の敬語。

 

2、主語を省略する事。

 

例えば、お店に行って、「ご注文はお決まりでしょうか?」と主語を省略して尋ねられる事に私達は違和感を感じませんよね?それどころか主語が省略されていると言わないと気づかないかもしれません。

 

日本ではお互いにわかりきっている主語を言うと不自然になる場合があります。

 

英語の場合は、「誰が」、「何が」というのをはっきり言い日本語のように省略したりしないのです。

 

だから、日本人が普通に理解できる話も外国語として学ぶ場合はとても難しく感じられます。その上…

 

3、同じ音でも違う意味をあらわす言葉が沢山ある

 

例えば、「コウショウ」と聞くと、どんな言葉が思い浮かびますか?

 

辞書をひくと、48もの言葉の意味が載っています。

 

日本語は、音の数がとても少ないのです。外国語と比べてみると一目瞭然で、英語の母音は約15個あります。日本語は、「あいうえお」の5個しかありません。音の種類が少なかった事で似た発音の言葉が多くなってしまったというわけです。

 

音の数が少なかった事で、なぞなぞやダジャレ、和歌の枕詞などの豊かな表現が生まれました。

 

この独特な面が世界でも関心をもたれている面もあるのです。

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日本語は他の言葉にはない特徴を持っています。正に日本で独自に進化したと言っていい日本語は一体どのように生まれたのでしょうか。

 

大昔の日本は話し言葉だけだったという事です。

文字が使われるようになったのは4世紀後半だと考えられています。当時、地理的に近かったシナがきっかけです。日本人は会話の中で使われる同じ言葉を同じ意味を持つ漢字に当てはめていきました。

 

例えば、メラメラとして赤い、触ると熱い物の事を「ひ」と呼んでいたとします。同時にシナでこれを「火」と表していれば、話し言葉の「ひ」と漢字の「火」が結び付けられるというような事です。日本人は漢字を輸入した事で文字を手にしたのです。

 

6世紀頃になると、読み書きが出来る人が増えていきました。ただ、漢字はシナの言葉を表す言葉です。それだけでは日本の言葉を十分に表す事が出来ませんでした。

 

そこで漢字を本来の意味とは切り離してその音だけを借りる事にします。

 

こうして使われるようになったのが、万葉仮名です。当て字みたいなものです。

例えば、「花」は、波・奈、「山」は也・麻。

こうする事で日本独自の言葉で対応しようとしたのです。しかし「万葉仮名」には、文字が複雑だったり画数が多いと言う欠点がありました。こうした欠点を解決する為、ひらがなやカタカナが作られました。

 

つまり、「万葉仮名」を崩す事でより簡単に使いやすくしたものが、「ひらがな」「カタカナ」という事です。

 

「ひらがな」は9世紀頃から貴族達の間で使われ始めました。貴族達はひらがなを使って手紙を書いたり和歌を詠んだりしました。やがて、物語、随筆を書く為に使われるようになり、有名な「枕草子」や「源氏物語」もこの頃ひらがなで書かれました。

 

一方、「カタカナ」はお坊さんが生み出したと考えられています。お坊さんは、漢字で書かれたお経をどう読むのかを書き記す必要がありました。行と行の間は狭くて書ききれないので、万葉仮名の一部だけを書く事。これがカタカナの始まりだと考えられています。

 

このようにひらがな・カタカナは書く事をより楽にする為に生み出されました。

 

ここで忘れてはいけないのが、ローマ字の存在です。

ローマ字とは、日本語発音をアルファベットで表記したもの。日本語で使うローマ字を初めて使ったのはキリスト教の宣教師だと言われています。日本語の読み方をアルファベットで書いていた事から生まれました。

 

日本語と英語では音の数が違う為、発音ルールも全く異なります。

例えば、ローマ字で「a」はあとしか発音できません。しかし、英語は、「cat」「cake」「father」と様々な発音になります。つまり、ローマ字は英語のようで英語ではなく、もはや日本と言える存在なのです。

 

ここまでの、万葉仮名・ローマ字・ひらがな・カタカナは全て外国の言葉です。

 

それを改良した事で書き言葉である日本語が生まれました。

 

ですが、疑問が残ります。

 

そもそも日本で初めから話されていた日本語はどこで生まれたのでしょうか。

 

日本語と同じ語族を探してみると…、実は長年の研究でも日本語と似た言葉は見つかっていません。

 

普通、言語は文明と一緒に入ってきます。

 

人の流れにより自然と入るものもあれば、侵略されて半強制的に入ってくる場合があります。

 

これを日本の歴史に当てはめてみるとどうなるでしょうか。

 

日本が海外から取り入れた最初の文明はシナ文明だと考えられています。

 

日本のルーツは漢語です。しかし、日本語と漢語を比べてみると、単語や文法に共通点がありません。

 

日本語は日本独自に生まれたものだと言う説もあります。日本語のルーツはまだ詳しくわかっていません。なので、どの語族にも当てはまらない孤立した言語とも呼ばれる事があるのです。

 

日本人はどこから来たのか。

 

一般的に考えられているのは、縄文時代から日本列島に居て狩りなどをしながら生活をしていた縄文人。縄文時代の終わり頃、稲作と共にやってきた渡来人。この2つの人達こそが日本人の祖先であるというものです。

 

縄文人は堀の深い顔が特徴で、二重瞼でがっちりとした体形でした。

身長は男性160㎝、女性で150㎝あったと言われています。

 

しかし、縄文人だけが暮らしていた時代、気候変動が起こります。日本の気温が変化すると食料が不足し人口が減る事となります。縄文時代から弥生時代に移り変わったのがちょうどこの時期です。

 

大陸からは渡来人がやってきました。彼らは稲作を始めると弥生人として日本列島に住む事になります。こうして日本の人口は回復しました。この弥生人は縄文人とは異なる特徴を持ちます。顔全体は細く薄く一重瞼で、身長は縄文人と比べて少し高かったようです。現在の日本人はどちらの特徴を受け継いでいるのかというと、これについては、体形や顔立ちに縄文人の特徴はあるものの弥生人の影響を多く受け継いでいます。つまり、渡来人が続々と日本に渡った事で、少しずつ弥生人の存在が増えたという事です。

 

DNAレベルの話だと、縄文人が10数%、弥生人が80数%の割合です。

 

そもそも縄文人はどこからやってきたのか。

 

実はまだ詳しくわかっていません。

 

但し、縄文時代の人骨のDNAは、東アジアや北東アジア、東南アジアとは異なる独特の遺伝情報を持っていると考えられています。

 

国立遺伝学研究所がDNA解析を行ったところ、縄文人のルーツは極めて古い他のアジア人集団と分かれた集団だという事がわかりました。

 

これが、弥生時代の人骨になるとDNA情報が変わってきます。縄文人の遺伝子情報に加えてロシアやシナにルーツを持つ遺伝子が含まれていたのです。つまりこの時期に渡来人が日本にやってきた事が推測できます。ここからはわかるのですが、ここまでがわかりません。

 

20万年前にアフリカで誕生した今の人類。7万~8万年前にアフリカを離れ世界に広がりました。この時に西に向かったのがヨーロッパ人の祖先です。東に向かったのが、アジア人やオーストラリア先住民・アボリジニらの祖先です。この流れで縄文人はいつ分かれたのか。

 

東に向かった人達の中でで最初に分かれたのはアボリジニとパプアニューギニア人でした。そして次に分かれたのが縄文だとも考えられています。但し、縄文人の祖先がどこで生まれたのか…、どうやって日本列島に辿り着いたのか…全くわかっていないのです。

 

果たして、日本人はどこから来たのか?

 

これまでに多くの研究がなされてきましたが、調べれば調べるほど謎は深まるばかりです。

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安倍元総理暗殺もスロバキア首相を銃撃したのも…敵は同じ…