久しぶりに映画のご紹介です。
この映画も2度目になります。
見て良かった映画は必ずまた見たくなります。
この映画はタイトルが結末と意味がずれているので、想像した内容に序盤で見るのをやめてしまう方もいらっしゃると思います。
実はとっても心理学に近く深く考えさせられるストーリーに思えます。
ネタバレしますが、主人公の少年が親の離婚と母の病気に耐えきれなくなり、心が壊れそうになるのを怪物が癒してくれるストーリーです。
序盤は暗くて訳がわからない雰囲気ですが、謎解きは最後の最後まで続きます。
ラストシーンは、映画としての部分を残したいようで少しファンタジーぽくなっていますが、わたしには取って付けたように感じました。
少年は母が死んでしまうとわかっているのに、母が頑張って生きようとする姿が辛かった。早くその辛い状況から抜け出したいと思ったことで、夢の中で助けてと言う母の手を自ら離してしまうことで、自分はいけないことをしてしまった、責められて当然だと思うようになっていった。
そうなると自分の本音、母に死んで欲しくないとは言えなくなってしまい、その矛盾した気持ちにどう対処していいかがわからなくなってしまっていたんですね。
だから怪物は、どちらが正しいのかを教えてくれたんだと思います。
最後の4つめのお話は、少年が母に本当の気持ちを伝えることで心を解放し、死にゆく母と一緒に愛を伝えあえる機会になりました。
少年にとっては悲しいひとときですが、思い出としては話せて良かったと思えるでしょう。
この映画で、本音を話すことは大切だと改めて思いました。
自分が感じている感情を押し殺してしまうのは、心を閉ざすことに繋がります。
また自分が思っている常識などが、その状況を作り出してしまうことになり得るということです。
内観して、そうした自分の本当の気持ちとの間に何かしら感じるものがあるのなら解きほぐす必要があるかもしれません。
特に今の時期に上がってきた負の感情は、解放されようとして出て来ているので、向き合って手放すというのは大切です。