次に訪ねたのは、アルメニアン教会。シンガポールで最も古い教会だそうです。
1836年に、マレーシアのペナンを経て移住してきたアルメニア人によって建てられたんだとか。
看板には、アルメニアン使徒教会と書かれていますね。
こちらは、カトリックやプロテスタントではなく、オーソドックスと言われる東方正教会系、
ギリシャ正教の教会だそうです。
1821年、当時のシンガポールの商業地区(現ラッフルズプレイス)に、アルメニアによる
東インド会社の工場が3つ設置されたことに始まり、1834年に、フォートカニングの広大な敷地の
一部に教会を建てるための土地を得たことが確認されているそうです。
・・・ん?アルメニアによる東インド会社の工場??? 東インド会社って英国の会社だった
んじゃなかったっけ?と思って調べてみると、アルメニア人と東インド会社の関係をまとめてる
レポートを発見。「1688協約」というもので、アジアでの交易を認められてたんですね。
アルメニア・・・そう、先日ご紹介したラッフルズホテルの元を建てたサーキーズ兄弟の出身地
でもあります。・・・で、アルメニアって、どこ?と思ったんです。(無知でスミマセン)
(↑クリックすると大きくなります)
アルメニアは、左上の青いチェックのところでした。今でも紛争地域の中にありますね。
ここから、シンガポール(右下)・・・多分、船で来たのだとは思いますが、はるばるなんだな~。
と思ったんですが、アルメニア人って、世界的に商人として名高い民族なんですね。
例えば、私が大好きな、日本マクドナルド創業者 故 藤田田氏が、こう紹介しているそうです。
>商売が巧いとされている華僑3人が束になっても、一人のインド人に勝てるかどうか。
>そのインド人が3人束になっても、1人のアラブ人と同じくらい。
>そのアラブ人が3人束になっても、1人のユダヤ人には敵わない。
>しかし、そのユダヤ人が3人束になってかかっても、1人のアルメニア人には敵わない
え━━━(゚o゚〃)━━━!!! そんなに?全然知りませんでした。当時、ビジネスの世界では
そう言われていたんだそうです。
もう少し知りたい方は「アルメニアから見る世界史」や「最先端のIT立国『アルメニア』」がお勧めです。
あら?天使?と思ったのですが・・・
これら、キリストの受難をあらわした彫刻が、礼拝堂を起点に、円を描くように設置されてるんだとか。
建物は、ネオクラシカル建築様式と呼ばれるもので、アイルランド人建築家のコールマン氏の
設計によるもの。ドーリア式の円柱が特徴です。
建物の上空から見ると、十字架の形になっているんだそうです。
シンプルですが、お手入れが行き届いてる教会でした。
静かに神様と対話をされているらしき信者さんがお2人ほどいらしたので、邪魔にならないように、
早々に出てきました。
ドアが白く飛んじゃってますが、素敵な教会だったのでご紹介しました。
こちらの建物についてもう少し知りたい方はコチラ(File.2)やコチラをご覧ください。
続きます。