先日、友達と北千住を散歩途中にみつけた「タコ滑り台」。
これを作れる職人さんがもう1人しかいなくなっちゃってるらしいと聞いて、撮った1枚。
中々斜角が鋭く、チビ男子は大好きそうでした(笑)。
黒沢ビルの紹介途中ですが、子供に「おカネ」について考えさせるのに、オススメな本
をご紹介します。
おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 (しごとのわ) [ 高井浩章 ] こどもに今の世の中で生きていくのに不可欠な「おカネ」について教えたいけれど、 理解力が深まる時期は、親に反発する時期の思春期とバッチリ重なることもあり、 うまく話せないな・・・とか、そもそも自分もうまく説明できないな・・・という時に、 これまでのこども向けのおカネの本とは違う切り口で書かれているこの本は とても面白いと思いました。
著者は、20年以上のキャリアがある、現役経済記者さん。 3人のお嬢さんに「おカネ」について教えるのに良いと思えるものがなかったので 自分で書いて、家庭内回覧(笑)していたものをベースにして、完成までに7年かかった 物語をKindle出版したら、評判が良かったので、紙の本にすることになって、読みやすく 改稿された本なのだそうです。
とある中学で開講された「そろばん勘定クラブ」。 代々の家業に疑問を持つ資産家の娘「びゃっこ」さんと、くじ運悪く、たまたまクラブに 入ることになった消防士の息子「サッチョウ」君に、「カイシュウ」先生が「おカネ」について、 社会の仕組みについて、子供たちの身近な視点、時には俯瞰する視点で、体験させたり、 考えさせたりしていきます。
特に面白いなと思ったのは、借金させる体験です。 「借金するのはいけない」と理由もなく説明するのではなく、先生に借金を申し込まなければ いけないという課題をとおして、二人が試行錯誤しながら学び、結果、「おカネ」を前にした時の 最も大事な姿勢について教わっていくところが秀逸でした。
その金利差をからめて、グラミン銀行の仕組みを説明してる部分には私も「なるほど~」と 思いました。
そして、リーマンショックを軽く説明し、銀行家というものに対する先生の視点を吐露する部分、 大人でも理解できていない人が多い部分をバッサリ切っておられて、感心しました。 これ、以前 映画「マネー・ショート」を観た後に、ご一緒した方(元金融)と「結局さ~」と話した モヤモヤした感想とかぶっていたので、とても共感しました。 (調べていたら、こちらのドキュメンタリーも面白そうです「インサイド・ジョブ」)
子供たちが検証していく仕事の中には、大家業も入っていますので、私の不動産投資の友達の 子供たちにもお勧めな内容です。(私が御祖母さまなら、もっと積極的に教育しますが・(笑))
まとめとして、課外授業で語られている内容が、まさに、ここのところ私が考え続けていた、 「利益を国に納税することで、社会のインフラを整えたり、弱者を救済したりしながら続いてきた 民主主義が、どの国にも属さず、納税しないグローバル企業が巨大化したことで、立ち行かなく なりつつあり、更に、それらの企業が有利になるような法改正(安保法、種子法、カジノなど)されて いくことで、国、そして、それを支えようとしている個人や、支えられる人たちが崩壊しそう・・・」 という問題点と似た指摘をされていることに、深く共感しました。
「我が子には、お金を前にして、金額の多寡にかかわらず平常心でいられる子になって欲しい」 と考える方や、「おカネの話はどうも苦手」という大人の方にもお勧めです。
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