築地本願寺に入って両側にある、階段には、伊東忠太さんらしい動物たちが。
朱雀のこういうクルクルとしたデザインは、忠太さんならではのもの。
本願寺で頂いてきた解説ペーパーによると、鳥は南を守護する霊獣なんですね。
鳥は特別な力を持つといわれる蛇を襲うことから、蛇に負けない強い力をもつと
信じられてきたのだそうです。
倉方先生によると、牛や馬も、忠太さんのデザインはもっとクルクルしていた
はずだけど、実在する動物なので、製作した人がリアルに造っちゃったんじゃ?
とお話しされていました(笑)。
そのせいなのか獅子は、クルクルしてるし、ほのぼのしてます♪
正面階段を上る時には気付きにくいのですが、横から見ると、
階段の手すりも、こんな風にクルクルしてます。
こうしてみると、忠太さんのデザインは、現代の女性に人気が
でやすいのかも?と思ってしまいました。
まあ、クルクルしたデザインばかりではないのですけどね(笑)。
この後、今度は本堂に向かって右側の翼へ入れて頂きました。
そちらは、お坊さんたちのお仕事スペース。
そこを抜けて、1階へ下りる階段へ。
そこにいるのが、こちら。
当時の設計図には「グロテスク」と書かれているんだそうです。
中世ヨーロッパ教会建築の装飾に用いられる奇怪な生物の彫刻を
指す言葉なんだとか。
動物の口から何かが吐き出されるものとしては、中国に「吻(ふん)」が
あり、その原型はインド神話にでてくる摩伽羅(まから)魚という怪魚。
体に海や水流の記憶をとどめ、生命の源としての「気」と深く結ばれ
てるのだそうです。
築地本願寺、あともう1回ご紹介しますね。