新井ビルの中です。
最初に立ち寄った金曜は、内部の公開があっていなかったので、
土曜に「GOKAN」のケーキを食べに戻った時に、撮影したものを
一緒にご紹介します。
とても素敵な外観の新井ビル。
大正11年に、報徳銀行の大阪支店として建てられたもの。
銀行建築と言っても、三井銀行などの建物に比べたら、権威というより、
海外のオシャレなブランドショップのような外観です。
設計は、河合浩蔵氏。
明治時代にドイツへ留学、帰国後は、東京の官庁集中計画に関わり、
司法庁舎(現 法務省)を担当した人だそうです。
報徳銀行は、昭和初期の金融恐慌で倒産し、このビルは、新井氏の
手に渡ったんだとか。
今は新井(あらい)と読むようですが、展示を読んでいたら、これは元々
新井(にいい)という苗字だったようです。
ここを買い取った、新井末吉氏は、大正に入り、新井証券で財をなした人で、
昭和9年にここを買い取り、新井証券の本店にし、一時は200人が働く会社
だったとか。
その電話取引の時に、「にいい」という名前が聞き取り辛いということで、
「あらい」と名乗るようになったんだそうです。
本では、そんなエピソードまでは紹介されてませんでしたが(笑)。
新井末吉の孫婿にあたる、新井真一氏は、通産省官僚をした人で、
グッドデザインマークの立ち上げを担当したり、岡本太郎氏を大阪万博の
テーマプロデューサーに就任させたことでも有名なのだそうです。
その後、新井証券の社長を務め、この新井ビルをこよなく愛した人でも
あったんだとか。そういう人がいたから、今も残っているのでしょうね。
イケフェスでは屋上が開放されていたので、周りを見てみると・・・
大阪証券取引所が見えました♪いいお天気♪
今は、テナントビルになっていて、1階には、一時、「弘得社スエヒロ」が
入ってたそうですが、今の「GOKAN」が入って10年経っているそうです。
店内の様子は・・・土曜日の話の時にでもご紹介します。
続きます。