宗像(むなかた)大社の続きです。

昨日、説明した宗像三神は、元々は北九州地方を

基盤とする海人(あま)集団、通説では、筑紫国の海人族

宗像君(むなかたのきみ)の信仰する、一地方神にすぎな

かったと紹介されている本もありました。

 

そして、宗像三神の中でも、美人で人気の市杵島姫神

(いちきしまひめのかみ)は、神仏習合により、仏教の

弁財天と同神とされ、「弁天様」としても広く信仰されてる

そうです。

 

その結果、神仏習合の時代に、宗像大社や厳島神社から

分祠された神さまは、弁財天を本尊とするものに変って

しまったことも多かったのだとか。全然知りませんでした。

 

宗像三女神は、「道主貴(みちぬしのむち)」といわれ、

あらゆる”道”の神様として信仰され、車のお祓い自体、

この宗像大社が全国に先駆けて始めたのだそうです。

 

 

最初の写真の入り口から、更に先へ進むと、第二宮

(ていにぐう)に、沖津島の田心姫神(たごりひめのかみ)

がまつられていて、

 

 

こちらの第三宮(ていさんぐう)に、中津宮の湍津姫神

(たぎつひめのかみ)をまつってあるそうです。

 

そして、更に奥へ進むと、森の中に、高宮斎場があります。

 

 

奥に見える、石で囲われた空間が、宗像三神が降臨した

場所とされてると案内には書かれていたのですが、

たまたまいらした神官さんに伺うと、ここは、昔から、

祭祀をおこなってきた神聖な場所ということなのだそうです。

 

宗像三神を祀る、神聖な沖ノ島では、4世紀末から、600年に

わたり、国家規模の祭祀が行われ、8万点に及ぶ神宝が

発見されている(全て国宝)んだとか~。

 

当時は、今のような社殿ではなく、こういう祈りの場で、祭祀が

行われていたんですね。 すごく歴史を感じました。

 

明日は、嵐のCMで有名になった神社を紹介します。