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シャンデリア
1700-1730年代
有田焼の壺1個、蓋付鉢2個、カップソーサー16個を
金メッキした青銅で組み合わせた豪華なシャンデリアです


320-323

蒲原(かんばら)コレクションは、

有田町出身で名誉町民である蒲原権氏(1896~1987)が収集され、

有田町に寄贈されたものです。

 

今から約300年前に有田で作られ、ヨーロッパに運ばれた里帰りの作品です。

その他、ヨーロッパや中国で模倣された作品も含まれています。

 

有田で作られた磁器は伊万里港から積み出されたもので、

江戸時代には伊万里焼と呼ばれていました。

現在は古伊万里とも呼んでいます。

 

輸出された古伊万里には様々な特徴がありますが、

とくに染付の藍色に上絵付けの赤色と金色を組み合わせた

金襴手と呼ばれるタイプのものが華やかです。

 

金具はヨーロッパで付けられ、

シャンデリアやランプ等としても利用されています。

調味料セットには酢や油を意味するアルファベットの文字が描かれ、

またオランダ東インド会社の商号であるVOCのマーク入りの皿もあります。
 

佐賀県立九州陶磁文化館の開館にあわせて有田町から寄託され、

常設展示しています。