HAL散歩9月 Day5
自然に歩く感覚を持ち帰る、5日間の最終日
HAL散歩9月 Day5。2026年10月2日(金)、新潟病院での5日間のHALリハビリが無事に終了しました。
最終日は午前9時から肩HAL、午後1時15分から今回最後のHAL散歩を行いました。
初日の月曜日は長距離移動や疲労が重なり、股の摩擦性皮膚炎もあったため、今回は歩行評価を行わずにスタートしました。
そのため今回は、
「2分間で何m歩けたか」
という数字はありません。
でも5日間を終えた今、数字とは別のところに、今回のHAL散歩で持ち帰るものがあったように思います。
5日間通ったリハビリ室
今回も毎日、この扉の向こうへ通いました。

今回も5日間通った新潟病院のリハビリ室。ここから毎日のHAL散歩と肩HALが始まりました。
HALの治験時代から、私はこの場所で何度も歩いてきました。
同じリハビリ室。
同じHAL。
それでも、入院するたびに身体の状態は違います。
疲れ方も違えば、歩いた時の感覚も違う。
だから毎回、
「今回は何を身体に持ち帰れるだろう」
と思いながらHALに向き合っています。
今回の5日間も、一日ごとに少しずつ違う発見がありました。
最終日の朝は肩HALから
Day5は午前9時から肩HALを行いました。
肩HALでも電極パッドを装着し、筋肉から出る信号を受け取ります。
自分が「腕を動かそう」とした時の信号に合わせ、HALが動きをアシストしてくれます。

肩HALでも電極パッドを装着し、筋肉から出る信号を受け取ります。自分の「動かそう」という意思とHALの動きを合わせていきます。
腕を上げる。
そして下ろす。
動きだけを見ると単純ですが、私にとっては歩くことと同じように大切なリハビリです。
8月は右腕用の肩HALが使えない日もありましたが、今回は左右そろった状態で取り組むことができました。
最終日の肩HALも無事終了しました。
数字ではなく「歩き方」を追った5日間
今回のHAL散歩を振り返ると、最初から最後まで一つの流れがありました。
Day1で強く感じたのは、
「残したのではなく、残った。」
という感覚でした。
後ろ足を意識して床に残そうとするのではなく、身体が前へ進んだ結果として自然に後ろ足が残る。
Day2では、その感覚をもう一度確かめました。
そして水曜日のDay3。
疲労が抜け、HALにも慣れてきたところで、スタッフさんから、
「引っ張る力を入れなくても、ホイストがスムーズに前へ動いている」
と言われました。
自分がホイストに引っ張られて進むのではなく、
自分が前へ進むから、ホイストがついてくる。
Day4では直線歩行だけでなく転回も行い、
「自分のテンポで進む」
という感覚を大切にしました。
こうして並べてみると、最初は一つ一つ別々だった動きが、少しずつ「歩く」という一つの流れにつながってきたように感じます。
Day5、最後のHAL散歩
午後1時15分。
今回最後のHAL散歩が始まりました。
5日間で繰り返してきたのは、
足だけを前へ出そうとしないこと。
股や骨盤を含めて身体が前へ進み、その流れの中で一歩が出る。
そして後ろ足も、
「残す」のではなく、「自然に残る」。
その感覚を最終日まで大切にしました。

最終日のHAL散歩を真横から撮影。身体が前へ進み、後ろ足の踵が上がってつま先が残る瞬間が写っています。
この写真を見ると、後ろ側の足は踵が上がり、つま先が床に残っています。
もちろん、静止画一枚だけで歩行全体を判断することはできません。
それでも今週ずっと考えてきた、
「残したのではなく、残った。」
という感覚を象徴する一枚になりました。
前へ進む流れの中で一歩を出す
もう一枚は、斜め前から撮影してもらいました。

斜め前から見た最終日のHAL散歩。足だけを前へ出すのではなく、身体全体の前進の中で歩くことを意識しました。
以前は、
「次の足を出さなくては」
「つま先を残さなくては」
「骨盤を前へ出さなくては」
と、一歩の中でもいろいろなことを考えていました。
でも今回の5日間で感じたのは、
自然な歩きほど、一つ一つを考えなくなる
ということです。
Day1には、
自分が一歩一歩を作っている感じでもない。
HALに歩かされている感じでもない。
そんな不思議な感覚がありました。
最初のきっかけを自分が出す。
すると、次の動きにつながっていく。
それは、普段歩ける人にとっては当たり前のことなのかもしれません。
でも私にとっては、その「当たり前」に近づいていくことこそ、HAL散歩を続ける意味の一つです。
新潟病院で積み重ねてきた時間

今回も5日間お世話になった国立病院機構新潟病院。弁柄色の外壁が印象的な新病棟です。
HALの治験時代から、私は長い時間をこの病院で過ごしてきました。
うまく歩けた日だけではありません。
身体が重かった日。
思うように足が出なかった日。
疲労がたまり、途中でやめた日。
逆に、HALと身体が一つになったように感じた日。
いろいろな日がありました。
一回だけを見れば小さな変化でも、それを繰り返してきた時間が、今のHAL散歩につながっています。
今回もスタッフの皆さんに支えられて
HALリハビリは、一人ではできません。
HALの装着。
電極の調整。
その日の身体に合わせた設定。
歩行中の安全確認。
そして私の歩きを横で見ながら、細かな変化に気づいてくれるスタッフの皆さんがいます。

今回の5日間も、多くのスタッフの皆さんに支えていただきました。今週もありがとうございました。
今日は治験時代から一緒にHALに取り組んできた二人とはタイミングが合いませんでした。
それでも今回も、多くのスタッフさんに支えていただき、5日間を無事に終えることができました。
毎日の細かな調整と見守り。
そして一緒に歩いてくれること。
その積み重ねがあるからこそ、HAL散歩を続けることができます。
HAL散歩9月、5日間を終えて
今回のHAL散歩は、
記録を伸ばすための5日間ではなく、「自然に歩く」とはどういうことなのかを身体で探した5日間
になりました。
Day1の、
「残したのではなく、残った。」
Day3の、
「引っ張られなくても、自分が前へ進んだ。」
Day4の、
「自分のテンポで進む。」
そして最終日。
それぞれ別々に見えていたものが、少しずつ一本の流れにつながりました。
これで歩き方を完全に身につけたとは思っていません。
体調が変われば、同じ動きができない日もあります。
でも今回、
「こうすれば歩ける」ではなく、「歩くとはこういう感じなのかもしれない」
というところまで少し近づけたように思います。
数字には残らない。
でも身体には残る。
そんな5日間でした。
今回感じたことを忘れず、また次のHAL散歩につなげていきたいと思います。
新潟病院のスタッフの皆さん、今回も5日間ありがとうございました。
そしてブログやXで毎日HAL散歩を見守ってくださった皆さん、今回もありがとうございました。
また次のHAL散歩で。
※フォレストカレッジホームページ
https://www.young-leaves.com/