足のホクロだと思っていたものは、悪性黒色腫(メラノーマ)だと2007年にわかり、手術入院をしました。
悪性黒色腫とはどういうものかだいたいはわかっていましたが、詳しく調べることはなく危機感が薄かったというのがあります。
では何を思っていたのかというと、先のことを考えていました。
そのため悪性黒色腫について深く考えようとしなかったのです。
手術は痛いんじゃないか、リンパ節まで広がっていたらどうしようか…などの心配や悩みは周りの人ほうがしていたみたいです。
先のことを考えていたというのは、今回は意味あっての手術入院だろうから、大きく成長できる何かがあるのだと思いワクワクしていました。
またこの先はどういう自分になりたいか、軌道修正する時期にあたるのだと思いました。
入院中の目標を掲げ、手術入院をするなんてこの先まあないだろうから、貴重な経験を得られる毎日を大切にしようと思いました。
手術をして5日はトイレしか移動が許されず、そのあとは車椅子で手術をした足を上げながら移動をしていました。
不便ではありましたが、車椅子生活は貴重な経験で新鮮でもありました。
こういった感じで何事においても楽しみながら、じっくり自分自身と向き合いました。
不安を抱えていてもしかたない。
それならもっとこれからの自分に目を向けていこう。
どうしたい?何がやりたい?何が足りてなかった?
本当に幸せなことって何?
癒された今の自分自身は何で癒された?
この答えは自分で見つけることができました。
今も何人かに言われます。
がんになった人はなりやすい体質だから気を付けておくようにと。
でも私はそうは思いません。
浮き沈みのあるわがままで個性の強い私ですが、こんな私でもなんだかんだで好きなんです。
そうやって自分を受け入れてあげることもとても大切なことだと思っています。
そして自分を受け入れて信じてあげることも。
何があっても大丈夫だから~そんなふうに思いながらなんとか物事を乗り切っています。
大丈夫だから。