３年前の今頃・・神戸の大学病院に入院をしていて、車いすで病院の中を走りまわっていました。
病院食がまずかったのか・・知らないうちにストレスが溜まっていたようで、食べなくても匂うだけで・・・見るだけで・・毎回はいてしまい病院食は食べることができなかったので、コンビニか差し入れのものを食べていました。
すぐ横には学食があったので、違ったものを食べようとそこまで車いすで行こうとしましたが・・ものすごく大変・・・自転車が邪魔・・・逆走・・・手でこいだだけではスロープを上がることができなかったので、手すりにつかまり腕の力で車いすを動かしたり・・・
聞くと大変そうに思うかもしれませんが、結構入院ライフを楽しんでいました。
朝７時くらいから高校生と車いすツーリング行くで～と売店やドトールに行ったり、外の空気を吸ったり・・・違う階には近くの人が入院していたので、その人に会いに行ったり・・・
朝食までの間はこんな時間を過ごしていました。
横の人は前に入院した時からいる人で、優しくて思いやりのある女性。
この後その人は先に退院しましたが、病院内であった愚痴をいうと飛んできて話を聞いてくれたり・・
この人にアロママッサージをしてあげると気持ちよかったようで熟睡され、また抗がん剤で気持ち悪い時にアロマのスプレーをすると気持ち良くなってよく眠れるとすごく喜んでくれたこともありました。
この人に会ってそれほどの期間を共にしていませんが、私の中ではとても印象に残っていて大好きな人でした。
その人はしばらくしてまた入院をされたので何度かお見舞いに行きました。
とっても元気だったのに少しある腫瘍が気になるので病院にいるほうが安心だということや、息子さんのお嫁さんは病院にいたほうが保険金が入るんだから入院していたらいいのに・・と言われたこともあってなのかまた入院をされました。
病院も治療しないと入院ができないので、同意の上、抗がん剤を投与。
この抗がん剤はもともと副作用が取り立たされていましたがさらに被害が大きくなり、後に使用禁止になったものです。
このちょっとした期間でいろいろなことを経験しました。
アロマがこうやって役に立つのか・・とわかった時でもありました。
数か月前はとても元気だったのに・・・桜の花を見に行こうって言ってたのに・・・
日常ちょっとしたことで悩んだり、泣いたりしていますが、命の存在に気付かされた時・・・何悩んでいるんだろう・・・とアホらしくなりました。
その人に出会ったことは必然だっただろうし、出会えて本当によかったと思っています。
その人が亡くなった初盆・・
８月１３日から１６日までの３日・・・私が家を出ると水色の大きなトンボが近づいてきて１０メートルくらい並んで飛んでいました。それが３日続いたのです。
私はなんとなくその人が帰ってきたような気がしました。
命があればいろいろなことを経験し、思い、良くも悪くも自分で人生を築いていくことができます。
たった一度しかない人生。
人生は長いようで短いのかもしれません。
これからも強い眼差しを持って楽しんでいきたいです。
肩の力を抜いてね。