東京の町田にある鶴川サナトリウム病院で、インフルエンザの集団感染が起こりました。
院内では116名が感染し、3名の方が亡くなられました。
そして9割の人がインフルエンザワクチンを接種していたことも報道されています。
今年はA香港型45%、Aソ連型36%の流行があり、Aソ連型の93%はタミフルが効かない耐性ウイルスでもあります。
2006年からタミフルの耐性が出現していましたが、ついにここまできました。
前橋市医師会はインフルエンザワクチンを「流行阻止能力がない」「一時中止して検討すべき」「廃止すべき」と以前から考えており、
海外の論文も「無効」の結果を出していて、オランダの臨床試験ではインフルエンザにかかった人は、ワクチンをうった人とプラセボワクチン(偽薬)をうった人に差はないとあります。
ワクチンを接種すると血中にHA抗体が上昇してきますが、ウイルスそのものが血中に入ってくることはまずなく、入ってきても白血球がすぐ処理してしまいます。
一方HA抗体は感染して3日目くらいしてからしか血中に現れず、現れた頃にはウイルスは血中にいません。
だから血中に抗体ができても、血中にいないウイルスをやっつけるわけがないといわれます。
このHA抗体はウイルスを不活性にする抗体ではなく、単にウイルスの断片の後処理をする役割でしかないと、浜先生は推測しています。
インフルエンザはウイルスそのものが血液中に入り込むのではなく、サイトカインという体にとって異物だと指令を送る化学物質類が血液中をかけめぐり、あちこちに傷害をおこすといわれていて、
強い解熱剤はウイルスを殺すというより、サイトカインを多く出させ、かえって高熱にさせるなど重症化させる可能性があることにも注意が必要です。
インフルエンザも風邪も基本的に対処法は同じです。
○ 温める
○ 寝る
○ 食事は控えめで、無理に食べなくても良い
これだけで十分ではないでしょうか。
私は小学生の時以来ワクチンを接種していませんが、インフルエンザにかかったことはありません。
めったにないですが熱が出た時も、薬なし+上の3つ=1日で治ります。
本来持ち備わった人間のすばらしい機能を十分に生かせる方法で…。
前回のインフルエンザの副作用については こちら