以前にもこころのあり方と治癒力
に載せましたが、今回はさらにプラスします。
がんが治癒した人たちは、例外なく常識外れとか理解不能と思われる行動をした人に多い、と土橋重隆医師は言います。
治癒した人には自然に心理的な変化が起きて、その結果心理的ストレスが解消したという共通の現象がみられ、意図して起こったことではないといいます。
《なんとか治したい》という状況では心理的ストレスが自然に解消するのは、まず起こらないといわれています。
このなんとか治したいという感情は、一見前向きで必要な部分ではあると思いますが、これが強すぎると執着
になってしまい、これが治癒を鈍らせてしまう、とある医師の方から聞きました。
(これと似た内容を書かれているマーク博士のブログ
はこちら)
何でも執着しすぎると、流れをストップしてさせてしまうのは想像できると思います。
自然治癒した人は、どうせなら思いっきり旅行しようとか、子供のために毎日掃除を徹底的にしようとか、私のこんな生き方が悪かったどうせなら何か感謝されることをやろう・・・など客観的に今ある状況を捉えられています。
絶対治してやろう!という執着から離れ現実から離れた結果、自然治癒が起こっています。
もし普段の生活に問題があるようなら、その生活を根本から変えるなどして、今までのレールから踏み外すことも必要になり、視点を変えて自分史を見つめる必要もあります。
病気には必ず原因があるので、その原因を自分なりに考えてみることは大切です。
心と体は密接で、切っても切れない関係であり、心は過去、現在、未来のことに焦点を当てることができますが、体は現在にあるのみです。
ですが、この過去や未来に心の焦点を当ててしまうだけでも現在の体に影響を及ぼしてしまいます。
心とはそれほど体への影響力が強いのです。
心の活動は大脳皮質というところから命令が出て、新しい皮質の大脳新皮質と古い皮質の大脳辺縁系があります。
新しい皮質を「知性の座」ともいい、心の中の「知的に考える心」であり、人間は特に発達していて、高等で複雑な心の働きをしています。
一方古い皮質は「本能の座」ともいい、心の中でも「本能的に感じる心」で、食欲、性欲、睡眠、怒り、恐怖などの情動、生命現象、記憶、潜在意識に働きます。
自律神経、ホルモンの中枢である視床下部と古い皮質の大脳辺縁系とは密接なつながりなありますが、新しい脳と視床下部は直接的なつながりはありません。
体につながっているのは、「本能的に感じる心」で、「知的に考える心」は直接つながっていないということができます。
体につながる情動、潜在意識。
これをうまく使うのも自分自身。悪い方向に使ってしまうのも自分自身。
そして体の指揮をとっている心である意識。
執着、知的な新皮質、体に直接働かない、よい情動、潜在意識、基本的生命現象、大脳辺縁系、治癒…今ははっきり言えませんが、何かがつながっているように思います。