このところ毎週、神戸大学大学院医学研究科の講座に行っています。
専門的なことも多いのでそれだけでなく、講座、テレビ、新聞でみたことが共通した点で結びついたので、それについてまとめてみます。
共通のテーマ・・・菌に対して薬が効かない
対象は結核、インフルエンザ、しらみについてです。
結核・・第二次世界大戦くらいまでは結核に限らず感染症で、多くの人の命が奪われていました。
今は患者数が減り続けていますが、逆に若年層に増加する傾向があります。
それには免疫低下というのがあると思います。
それと、最近の若年層は集団性があるので、ネットカフェやサウナ、カラオケなどの換気が悪いところで
特に感染しやすいといわれているそうです。
結核の罹患率の高い順で言うと、
①大阪
②東京
③兵庫
また罹患率の多い都市の順でいうと、
①大阪市
②神戸市
③名古屋市
だそうです。
私・・・大阪と神戸を行き来しているのですが・・・と思ってしまいました。
2008年4月から必須になったようですが、結核は多剤で治療します。
それは薬が効かなくなる耐性を作らないためだそうで、耐性の結核になる原因は
①治療薬の選択ミス
②患者が勝手に薬を飲まなくなる
などが多いようです。
これはテレビで観ている人が多かったのですが、髪の毛にふえる シラミが急増していて、
2005年から毎年50%ずつ増加傾向があり、本来の薬が効かなくなる外来種の増加もあるようです。
また最近問題になりつつあるのが、
インフルエンザの治療薬としていろいろな意味で有名な 《タミフル》 が
効かない・・・
タミフルは異常行動や突然死で特に問題になっていて、知人のお子さんも亡くなりました。(これについては 薬・・控えて のテーマからご覧ください) 製造元 スイスのロシェ社は警告文付きで販売していました。
先日カナダで発表されたインフルエンザの治療薬タミフルが効かないという報告は こちら
タミフルが効かないインフルエンザウイルスが鳥取で30%以上、兵庫で7.5%以上見つかっていることを国立感染症研究所の緊急調査で判明しました。
欧州を中心に耐性ウイルスが急速に広まっていて、ノルウェイでは67%、南アフリカではソ連型ウイルスのほぼ100%が耐性ウイルスになっているそうです。
日本での耐性ウイルスも欧州と米国でそれぞれ流行しているタイプが、同時に流行した可能性が高いといえます。
上にある先月カナダで発表されたタミフルが効かない、というのもこの耐性ウイルスの可能性が高いように思います。
私はインフルエンザにかかったことがないのですが、これからもインフルエンザの予防接種を受ける予定も、たとえインフルエンザにかかったとしても、タミフルを飲むことはないだろうし、基本薬は使わないです。
それはハイリスクがあることと、タミフルを使用しても治りが1日くらいしか早くならないと言われているからです。
そんなタミフルの売り上げがここのところ減少しているのは、何を意味しているのでしょうか・・・