脂肪細胞から分泌されるアディポネクチン というホルモンは
脂肪を燃焼する働きがあり、メタボになるとアディポネクチンが減り、
血中濃度がさがるという。
東大腫瘍外科の北山丈二講師らの研究によると、
さらにアディポネクチンには、強力な抗がん作用(胃がんに対して)があることに注目した。
人の胃がん細胞を移植したマウスに、このホルモンを投与すると
腫瘍が9割も激減した。
このホルモンは、胃がん細胞と結合しやすい構造をしているという。
がんの原因として、脂肪の過剰摂取が考えられ、
食の欧米化に伴い、脂肪の摂取量も増えている。
そして最新医療を施しても、がんは減らないばかりか増え続けている。
世界では、日本食が注目され、海外でも緑茶や豆腐などが豊富に並んでいる。
乳製品・肉・魚や植物性の以外の油(高リノール紅花・大豆油・亜麻仁・くるみなど以外)
は控えたほうが無難といえる。
反面、魚や植物性の油(高リノール紅花・大豆油・亜麻仁・くるみなど)は
必須脂肪酸と呼ばれ、人の体では合成することができないため、必ずとらなければならない。
むしろこういった油は、がんをも予防するといわれる。
だから油をひとくくりにしてしまうのではなく、
また油を一切抜けばいい、などと単純なことではないのを理解してもらいたい。