「かんぱーい」

今日は会社のみんなで久々のBBQ。と言ってももちろん上司はなし。部署を超えて仲の良いメンツだけで楽しく過ごす。暑い夏ではあるけれど夕方になると海辺に涼しい風が吹いてなんとも心地よい。

 

「ヌナ、肉焼けたよ」

 

そういって皿に入れてくれたのはミンギュ。

 

「ね、あの部署にまだいるんだって?早く異動届出してよ」

 

『だって営業部、ハードワークじゃん。絶対嫌ー。』

 

ミンギュはかつて私がいるシステム部に所属してたが、持ち前の人なつっこさと、明るさですぐに営業へ引き抜かれた

 

「ね、今日ウォヌきてないの?」

 

『あれ?さっきいたはずだけど』

 

「それよりさ、あいつ最近彼女できたって!ヌナ知ってた?」

 

『えっ!あっ!そ、そうなの?!』

 

「どんな子なのか何度も聞くんだけど教えてくれないんだよねー。家と会社の往復のはずなのにどこで出会ったんだろ」

 

あー、それはですね、会社で私と密かに愛を育んでいたんですよ。

 

と言いたいところだが、それは口外禁止。社内恋愛は色々と面倒だから秘密したいと付き合い当初からウォヌに話していたのに、なぜミンギュが知っているのだ。

 

『本当に彼女がいるってハッキリ言ってたの?』

 

「うん!言ってた!」そんなことを話していると背後から噂の張本人。

 

 

 

 

ミンギュが彼女の件を再度確認すると「彼女いる」とあっさり回答。リア充すぎるよ。。

 

 

「ねぇ、彼女どんな人?どこで出会ったの?幾つなの?紹介してよ」ミンギュがかなりの前のめりで攻めてくる

 

わたしは平常心を装うのに精一杯。早く話題を逸らせたい、この場をできるだけ自然に去りたい。どうしたらいいものかとウォヌに目で訴えるも

 

それとなく私をチラリと見ながら「ふふふ」と余裕の笑い。その返しだとミンギュがもっと知りたくなっちゃうじゃん。

 

さてはチョンウォヌ、私の反応をみて楽しんでるな。

 

 

 

 

彼とは半年前、交際を申し込まれつきあうことになった。


でもそうなるずーっと前から想いを寄せていた私は、毎日が夢のようで彼への想いがさらに膨らんでいくばかり。

しかしそれを彼は知らない。いや、知らせてはならないのだ!


過去の恋愛を振り返ると、私がベタ惚れしてしまい、尽くすだけ尽くして、あげく浮気されるというダメダメコース。



【過去に学ばないものは過ちを繰り返す】ということで、大事なウォヌだけはぜーーったいそうはならないよう、クールな女でいこうと決めたのだ!!

 

 

ちなみに交際は至って順調。先週の初おうちデートはそりゃもう完璧で、一緒に映画を見て、終わった後は感想を話しながら笑い合い、そのうちしっとりとした大人な雰囲気になって…しかし私は意思を強く持った!



「まだ心の準備が」とモジモジしたら、ハッとした顔で「ヌナが欲しいと思うまで待ってるから」と耳を真っ赤にして言ってくれた。


やはり焦らした方が相手を夢中にできるのかとかなりの手応えを感じたわけで。

 

 

しかし今彼が、社内恋愛をバラすかバラさないかのスレスレを狙って、私の狼狽っぷりを楽しんでいるのだとしたら…く、悔しい。よし!反撃だ!

 

 

『あれ?ミンギュお皿空っぽだけど私の食べる?』

 

 

「うん!食べたい!」

 

『はい、あーん』

 

「えっ、ヌナ食べさせてくれるの!」と素直に口を開けご満悦の様子

 

 


「ヌナ彼氏まだできてないでしょ。ウォヌも幸せになったことだし、ね、そろそろ僕たちもいい頃だと思うんだけど」

 

 


ウォヌをチラリとみると何か言い出そうな顔。もっとヤキモチを焼かせて夢中にさせなくては。

 


日もとっぷり暮れてお腹も心もいっぱい。ふと飲み物がなくなっているのに気づいて駐車場まで取りに行こうとした時、背後から腕を掴まれた

 

『ウォヌ?!』

 

「ごめん、ちょっときて」

 

切羽詰まった様子で連れて行かれた先は誰もいないテント小屋。彼のあとについて中に入ると、そこには小さな灯りのランタンとピンと張った大きな布

 

暗闇の中、彼の顔がグッと近づいて私の手を優しく握る

 

『ウォヌ、急にどうしたの?だ、誰か来るかもしれないから、早く戻ろ』

 

 

 

 

「嫌。」

 

彼はとても穏やかで物分かりがいい人だと思っていた。でも付き合ってみるとそうでもなくて、たまに子供のような態度をとる

 

「さっきミンギュと楽しそうだったね」

 

『そ、それは

 

 

 

 

「彼氏の前であんなことして楽しい?」


彼の低い声が耳の中を容赦なく襲って、ますます私を混乱させる。彼を挑発してしまったことに後悔するもあとの祭り。いつもと違う真剣な表情に戸惑うばかりだ

 

 

次の瞬間、ひょいと私の体を持ち上げ、大きな布に座らせ、彼もその上に乗ってきた

 

『ウォヌ、待って!私まだ心の準備が、、』

「このチャンスを逃したくない」

『でもこんな急に、、』

「もう一人じゃなくてヌナとしたい」


恥ずかしげもなくそんなストレートな言葉を投げられ、求められる感じがゾクゾクする。私は覚悟を決めコクリと頷いた

 


 


「力を抜いて僕に任せて、一緒にやろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









 

 

トランポリン


ってなわけでチョンウォヌセンイルチュッカヘー花火花火花火花火花火花火

 

なんとか今日お祝いすることができました(完全に日またいでるぞ)

 

ウォヌペンになってから2回目のお祝い。

 

 

↑ちなみに去年。

 

 

 

こういう熱い気持ちにさせてくれるのもウォヌが元気に暮らしていて笑顔を見せてくれるから。

 

寛容さと優しさを総動員したようなあなたは、これからも大好きな人に囲まれていっぱいの幸せと共に歩んでいってください。

 


そして私も自分なりの好きであなたを見守っていきたい所存でございます。

 

 



 ↑今年韓国に嫁いだ友人より届いたセンイル写真。来年は渡韓してウォヌに嫁ぎたい真顔