勇気を出した居候と娘
まるで先方のおうちに対しては忍ぶ愛のような二人だったが
とうとう
ご対面となった
大急ぎで喪服を買い求め、
黒フォーマルを着せると借りてきた服みたいになったので黒スーツで
髪の毛も黒めに染めて
お葬式に出かけてゆく
ひとりで出かける事に一抹の不安はあるが
向こうで連れ合いになるであろう居候が待ってくれているので
大丈夫だと思おう
思えば3年
先方には謎のような女として映っていたに違いない
今こそベールを剥ぐとき
おばあちゃんのお見送り
静かに手を合わせお礼を言っておいでね
こんなに優しい人に育ててくださりありがとうございます、って
