幼い頃
近所の自転車屋のおじちゃんのところに兄妹で入り浸っていた。
親戚でもなんでもないが、自転車屋の二階で詩吟を習っていたのがそもそものご縁の始まりだったようだ。
用事があってもなくてもいつも遊びに行っていた。
自転車を組み立てるところをそばで見ていて、道具の名前や、次に何が必要か?掃除の仕方などというのを自然に学んだように思う。
大好きだった。
見返りを求めない無償の愛をたくさんもらった。
昔から私たち兄妹のような子どもがいっぱいいて、成人して帰郷するたびに子どもを連れて遊びに寄ってくるので、いつも誰かしらいるような家だった。
大きくなったら恩返ししたいと思いながら、生活に追われるままにおじちゃんもおばちゃんも天国に召された。
が、受けたご恩はその人に返さなくてもいいのだと、おじちゃんに教わった。
してもらって嬉しかったことを誰かにしてあげればいいのだと。
おじちゃんにしたかったけど。
島を出て就職しても同じように皆からよくしてもらって今がある。
ご恩返しは思うにまかせないでいるが・・・。
農園をしている先輩から桃が届いた。
お礼の電話をすると「ちゃんと孫に食べさせなさいよ。」とあたたかい笑い声が帰ってきた。
気にかけてくれていることがありがたい。
ささやかだがお世話になっている人たちにおいしい桃を届けよう。
朝から蝉が鳴いている
我家の居候伸介君のプロテスト最終日
娘は5時から起きてトンカツを揚げて見送った
おじちゃん、やっと私もあなたのまねごとができています。
それはそれは愛おしくて嬉しくて幸せな気持ちを味わっています。
ありがとう、ありがとう。
