魔女の家。。① | ののののブログ

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LAに住む引きこもり。猫より猫らしく暮らしてます。。時々、日本に帰ったら走り回ります。


あれは、なんだったろうシリーズ。。突然、ふとある女性を思い出したので、書き起こします。。


食べ歩きが昔から好きな私。。

ある田舎町のイタリアンのランチが美味しいと聞いたので、1人で遠征して食べに行った時の事です。。


小さな隠れ家的の一軒家でしたが、平日の昼間だというのに、混み合っており、カウンターに通されました。。


私の隣には、女優でいうと夏木マリさんに雰囲気が似た美人な女性と、その方の母親と思わしき高齢の認知症を患っていると思われる2人が食事をしておりました。。


美しい女性は、真っ黒なワンピースで、昼間から赤ワインを飲みながら母親を優しく食事の介助しておりました。真っ赤に塗ったマニキュアの美しい指も印象的でした。。


私の目の前にタバスコがありました。。

私はタバスコが好きなのですが、イタリアンのお店によっては、タバスコは置いてないことも多いので躊躇しておりましたが、タバスコが目の前にあったので、店員さんに「タバスコ下さい」と声をかけました。。


「すみません。タバスコは置いてないのです。」


「え、でも、これは。。?」


「それは、そちらのお客様がお持ちになったものです。」


隣の美しい女性が私のやり取りに気がついて、

「貴方もタバスコ好きなの?それ私の物。使っていいわよ!私が自宅から持ってきたものなのよ。」


まさか、タバスコが出会いになるとは。。


「私もタバスコがないとダメなのよね。タバスコかけたら、なんでも美味しくなるのよね。」

笑いながら、赤ワインを口にする女性。。


遠慮なくタバスコを使わせていただきました。。


「ねぇ貴方、ワインは飲む?一杯奢るわよ」

と言われ、お言葉に甘えて、一杯だけワインをご馳走になりました。。


◯◯からわざわざ来たの?私はこの近所に住んでいるのよ、このお店は、昔から老舗で美味しいのよ、先代の時から通っている等、この街の事を、いろいろ教えてもらいました。すると、


「私、貴方気に入った。今から家来る?」


昼間からワインを飲んだせいでしょうか。見ず知らずの街で見ず知らずの不思議な親子の家に着いて行くことになってしまったのです。。


つづく↓



不思議シリーズ↓