こんにちは。
口腔顎顔面外科専門医のパク·ジョンチョルです。
今日ご紹介する症例は、私が直接手術した患者様の中でもしゃくれた顎が特にひどかった場合で、20mmに達する下顎後方移動をで目を見張るほどの改善を見せた両顎手術の事例です。
特にこの患者様の特徴は、先手術で両顎手術を行い、手術後の矯正完了まで長期間にわたって安定した経過を見せたことをCTで確認できたという点です。
また、過度なスピー湾曲(curve of Spee)を伴っているため、より複雑で高難度の手術計画が要求されました。
臨床事例: 20mm下顎後方移動しゃくれ両顎手術患者
・手術前の顔面及び骨格状態:
上の写真でご覧のように、患者様は下顎が前方に激しく突き出たしゃくれ(下顎前突症)の様相を見せました。 正面から見た時、顎先が広く角張ったように見え、骨格分析の結果、下顎骨が過度に前方に成長したことが確認されました。
・特徴的な咬合状態及びスピー湾曲:
患者様の歯の画像を見ると、下顎臼歯(赤い円印部位)だけが上顎歯と部分的に接触しており、下顎前歯部(黄色い矢印表示部位)は接触がほとんどなく、正出されている過度なスピー湾曲状態を確認することができます。
手術計画:
この患者様は、しゃくれの改善とともに広い顎の形を改善するため、次のような手術計画を立てました。
・上顎ルポートI骨切り手術 (Le Fort Iosteotomy) : 両側臼歯部4mm上方移動、前歯部1.5mm上方移動、上顎切歯縁1mm後方移動
・下顎矢状分割折骨術(BSSRO)+エラ切除術
・体部切除を伴う頤部整形術(Genioplasty with body ostectomy):顎長2mm縮小、幅5mm縮小
手術結果:
・手術直後(術後2日)骨格変化:
手術後2日目に撮影したレントゲン写真を通じて、下顎先端が計画通り22.24mm後方移動したことが確認できます。 体部切除は両側から約3mm、顎先長は1.75mm縮小しています。
手術経過:
・手術直後の術後5週比較
手術後5週目の経過写真を見ると、上顎臼歯部の上方移動により、全体的な顔の長さが細かく短くなる変化が現れます。
これは手術直後に下方に垂れ下がっていた顎関節突起および顎関節の位置が元の位置に回復する過程で発生する自然な現象です。
・術後5週目、術後4ヵ月比較
術後5週間から4カ月の間には、臼歯部の整出によるスピー湾曲の改善により、下顎骨の前上方回転が観察されます。 これは、臼歯部咬合が安定するまで咬合高径が減少して現れる変化です。
・手術前/後1年の比較:
術前と術後1年時点の姿の変化を比較してみると、しゃくれた顎が効果的に改善され、正面から見た時に顎のラインが細くなったことが確認できます。
手術咬合及び最終咬合:
この患者様は手術後2年1ヵ月で矯正治療を完了しました。
手術直後と矯正完了後の咬合状態を比較してみると、手術直後に下顎臼歯部が上顎臼歯部より後方に位置していたのが、矯正完了後に下顎臼歯部が若干前方に移動して安定した咬合を形成したことが確認できます。
これは、臼歯部咬合の安定化過程で下顎骨が前方回転するためであり、先手術の両顎手術の際、手術咬合設定時に下顎を2-3mm程度後方に位置させることが臨床的に重要であることを示唆します。 実際にこの患者様も手術直後に22mmだった下顎後方移動量が最終的に19.5mmに減少しました。 このような変化は、骨の成長による再発とは異なる概念です。
長期経過観察(術後2年1ヵ月~術後4年2ヵ月):
矯正完了後2年以上経過した時点でも安定した維持状態となっています。
両顎手術の顔幅(体部)の減少増幅効果:
この症例により、両顎手術が単純な顎骨の移動だけでなく、顔全体のボリューム減少効果があることが確認できます。
術前・術後4年2ヵ月
体部切除量は3mm程度でしたが、両顎手術後の実際の体部減少量は8mm以上となりました。 これは下顎後方移動自体が体部ボリューム減少に寄与するためであり、輪郭手術だけでは得にくい効果です。 もし輪郭手術でこの程度の変化を試みたなら、神経損傷やブルドッグ肉のような副作用の発生可能性が高かったはずです。
結論:
本症例は、20mm下顎後方移動を伴う激しいしゃくれ顎患者において、両顎手術後矯正ケースで機能的、審美的に注目すべき改善が得られることを示しています。 特に、過度なスピー湾曲を伴う複雑なケースでも体系的な手術計画と先手術戦略を通じて成功的な結果を得ることができ、長期間安定的な経過を維持していることを確認しました。 本症例は、両顎手術、特に術後矯正両顎手術が激しいしゃくれおよび顔面非対称患者に効果的な治療方法であることを立証する重要な資料になると思います。
20mm下顎後方移動しゃくれ両顎手術症例:4年長期経過観察報告
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