こんにちは。

口腔顎顔面外科専門医のパク・ジョンチョルです。

 

中顔面部の長さが縮まる効果が得られます

 

 

今日はしゃくれおよび非対称の両顎手術ケースの

軟組織の変化について

お見せしたいと思います

 

 TODAY'S
 
しゃくれ、歪み改善の両顎手術から軟部組織の変化比較

カウンセリングしてみると、

両顎手術をすると鼻が広がるのを心配される方もいたり、

中顔面部を短くするため両顎を希望されるケースもあります。

 

実際にしゃくれ非対称両顎手術で

軟組織がどのように変化するのか

よく分からない方がほとんどのようです。

 

両顎手術の軟組織変化を(鼻周りの人中唇の変化を)

ctを利用してお見せします。

 

これにより、両顎手術で鼻の広がり、

豚鼻、人中の長さの変化、中顔面の長さの変化などの

情報をお伝えします。

 

 

 1.唇の形の変化

 

唇の形の変化は非対称だとより明確に見ることができます。

下の写真の方の場合、

あごが右にねじれています。

 

  術前            術後1年

口角も術前には傾いています。

術前            術後1年

 

手術後には骨格の動きに合わせて

口角が平行に変化しました。

 

これが非対称改善における

両顎手術と輪郭手術の最大の違いの1つです。

このように術前後の比較だけでは、鼻の広がりはわかりにくいと思います。

 

 

 

 2. ほうれい線の改善

 

鼻孔の周りの軟組織が前後方的にどのように変化になったかは、

横から見た方が確認が容易です。

まず、骨格の変化です。

 

術前            術後1年

 

赤い矢印を見ると、

lefort 1手術によって骨が前へ出たことを

金属板のbendingで確認することができます。

 

つまり鼻の周りの骨が前方に出てきたのです。

これにより、以下の軟組織の変化を伴います。

術前            術後1年

 

私は鼻の周りの軟組織の変化を確認しやすくするように、

赤い矢印に同じサイズの赤い四角形を配置しました。

ほうれい線部位が前へ出てきたのが見られます。

 

 

 3. 豚鼻、鼻の広がり、鼻の高さ

 

下からの姿も見てみましょう。

ここで見ると、唇が全体的に右にねじれていることをより明確に分かります。 

骨格的非対称性を改善すれば、

それに合わせて唇も対称的に改善されることが確認できます。

術前               術後1年

 

鼻が上向きになりますが、これは鼻が高くなる事とも見られますね。

鼻の形は鼻下の骨の変化によって必然的に変わります。

 

私はしっかりと広がることを防ぐcinch sutureをしています。

鼻の下の骨への移動による鼻の形の変化は避けられないようです。

もし骨移動による軟組織の化を伴わなければ、

骨格による軟組織非対称の改善も不可能でしょう

 

そして、その変化量は、対応する部位の

骨の移動量に関連しているようです。

 

言い換えれば、鼻周りの骨が後へ移動する変化を示していれば、

鼻が広がる現象は観察されないということです。

 

 

以下の患者さんの場合を見れば、もう少し理解しやすくなります。

この方は突出口手術を並行された方です。

 

つまり鼻の周りの骨が術前より後方にあるように手術した方です。

術前と術後同じ位置に黄色の垂直線を描きました。

 

術前            術後1年

ご覧のように、

鼻の下の軟組織の前後方位置はほとんど変化がないか拡大してみると、

むしろ術後後方に位置します。

このように突出口手術を通じて上顎が後方に移動するようになれば

鼻の幅は大きく変わらないと見られます。

つまり鼻の広がりはほとんどないと思ってもいいです。

しかし、垂直に骨が移動したので、鼻は上に上がります。

豚鼻はあるかもしれません。

 

 術前                術後1年

 

変化が細かいですが、

ここで確認いただけるように

術前術後同じ位置に赤色で垂直水平線を設定しました。

 

赤色、青色の矢印で表示した部位が術後上方に移動され、

黒い矢印で表示した鼻の幅は術前術後大きな差がないことが観察されます。

 

まとめ

✅ 両顎手術で鼻が必ず広くなるわけではありません

鼻を支える骨の移動方向に応じて

広くなることもあり、そのままの幅が維持されることもあります。

 

✅同じく鼻を支えている骨の移動によって鼻の向きが上がることもあり、

そのままのこともあるのです。

 

その他、両顎手術で中顔面の長さを縮小する際に考慮すべき事項があります。

 

唇の周りの筋肉の緊張が完全に解れた状態で、

歯の見える量があると、

両顎手術で中顔面の長さを短くしても、

喋る時にに歯が見えない印象にはなりません。

 

従って、普段の生活で上歯が見える量が多くない方は両顎手術で上顎を短縮することに慎重に決めなければなりません。

 

ご覧のように、鼻周辺軟組織の変化はその量がわずかです。

今回の投稿は以上になります。

ありがとうございました。

 

 

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