こんにちは。
口腔顎顔面外科専門医のパク·ジョンチョルです。
今日は頬骨縮小術後に不癒合が発生した患者様を
3D頬骨再位置術を利用して再建した事例をご紹介したいと思います。
頬骨不癒合は頬骨縮小術後に発生しうる副作用の一つで、
頬骨がうまくくっつかず、
顔の非対称、
痛み、
機能障害を誘発することがあります。
でも、今回の患者様のように
特別な不快感を訴えていない場合もあります。
私は頬骨再手術の際、
CADプログラムとオーダーメード型金属板を
利用した3D頬骨再配置術を
頬骨の不癒合治療に利用しています。
頬骨の不癒合:時間経過による下方移動
頬骨縮小術の1カ月後のctと
10カ月が経過したctを比較してみました。
当該期間中、
切断された頬骨替部が不癒合により
下方変位することが見受けられます。
頬骨縮小術前のctもあったとすれば、
下方変位による軟組織の変化も
確認できたはずなのに、術前ctはない状態です。
これだけの変位があっても、
実は患者様との相談時に、
肉が落ちているという印象は
あまり受けませんでした。
しかし、
これ以上放置すると不癒合がひどくなるとみられ、
頬骨の再建を進めることにしました。
9カ月間の観察機関の間
頬骨の下方移動観察
このように不癒合のある患者様を見ると
45度の頬骨の部位は骨欠損によって
むしろのっぺりした形になります。
45度の頬骨を再建すると、
その部位にボリューム感が回復することがあります。
3D頬骨再位置術:CADプログラムとオーダーメイド型金属板を利用した頬骨の不癒合治療
3D頬骨再建術は
患者様のCTスキャンデータを
基にCADプログラムを利用して
患者に合わせたオーダーメイドの金属板を
製作して頬骨を再位置させる手術技法です。
このように製作された金属板は
頬骨の欠損部位を正確に再建するのに有利で、
しっかり固定して骨の不癒合を防ぎます。
手術前のCT画像
45度側面の様子です。
赤い円を見ると、その部位に骨が存在しません。
再建前
このような骨欠損は側面画像で確認します。
再建前
手術計画
CADプログラムを利用して頬骨を再位置させます。
再建前 手術計画
しかし、依然として骨欠損が観察されます(黒い矢印)。
自己骨を利用して欠損部位を補うことで、
より自然で安定した結果を得ることができます。
したがって、
今回の3D頬骨再手術は頬骨再位置と
自己骨移植を並行することにしました。
再建前後の比較:術後4カ月CT比較
再建前 再建後
再建前に観察された骨欠損が回復しました。
再建前 再建後
左側も同じです。
側面画像です。
再建前 再建後
3D頬骨再建術のメリット
3D頬骨再建術は、CADプログラムを利用して
患者の解剖学的構造に
ぴったり合うオーダーメイドの金属板を製作するため
より正確な再建が可能です。
つまり、計画通りに手術が行われる可能性を
さらに高めてくれるというメリットがあります。
結論
本事例では、
頬骨の不癒合により頬骨の再位置及び
自己骨を利用した欠損部位の再建が必要な患者に対して、
3D頬骨再建術を実施しました。
CADプログラムとオーダーメイド型金属板を
利用して手術を成功的に終え、
CTスキャンを通じて術後4カ月まで
機能回復がうまく行われたことを確認しました。
3D頬骨再建術は頬骨の
不癒合治療に効果的な方法であり、
今後より多くの患者に役立つことが期待されます。
再建前 再建後
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