【執刀医の話す輪郭3点手術後のレポ】
頬骨、顎先縮小術後のこめかみ、顔の長さの変化
こんにちは、韓国ウォンジン整形外科で輪郭、両顎手術を
専担して行なっているパク・ジョンチョル院長です。
今回はエラ縮小術、頬骨縮小術、顎先T切骨術の顔面輪郭3点手術を受けた方の
手術計画の樹立過程及び手術結果をご説明させていただきます。
術前のイメージです
こちらの方は長い顔と目立つ頬骨、広い顎先の改善を希望された方です。
術前のCTのイメージです
他の方と違って矯正装置を付けていました。
術後のCTイメージで歯牙の移動も確認できます。
術前の分析です。黄金比に合わせ手術を行うことで
赤い線まで顎先が短くなります。
この場合、下歯槽神経管を損傷するといけないため
Body shaving つまり、体部切除量は不可避に限られています。
従って、顎先の長さは3mmだけ縮小することにしました。
CT上ではエラも大きかったのですが、臨床的には目立って見えなかったため
角を残して手術を行うことにしました。
全般的に頭が小さい方なのに目が多少真ん中に集中したように見え、
横頬骨は十分に縮小することにしました。
輪郭3点手術プランは以下のようになります。
顎先T切骨術:
長さ3mm縮小、全後方の位置は維持、幅は5mm狭く
エラ切除術:
角を残しエラ切除+皮質骨切除
頬骨縮小術:
切除量3mm、移動量(金属板の規格基準で)45度頬骨3mm、横頬骨7mm縮小
輪郭手術8ヶ月後の臨床写真です
顔面輪郭3点、頬骨・顎先縮小術後のレポ:こめかみ、顔の長さの変化
神経管を損傷させない範囲内で最大限に体部を切除したことが確認できます。
その反面、角部つまり、エラ部位は十分に角を残しました。
現在、耳たぶを基準に大体15mmほど下方に角があります。
単面からの軟組織の変化を見てみます。
顔面輪郭3点、頬骨・顎先縮小術後のレポ:こめかみ、顔の長さの変化
骨を基準に3.53mm 縮小されましたが、
軟組織を基準には3.07mm 縮小されました。
計画は3mm でしたが、0.53mm 追加に短くなりましたよね。
これは矯正を受けられていることと関係あります。
歯牙矯正で咬合高径が減少すると下額は反時計回りに回転し
多少前に出て長さは短くなるのです。
矯正を通してもこのように顎を回転させることができます。
術後8ヶ月のイメージが黄金比になったのか一緒に確認してみましょう
ここに書いてある数値は実測ではありません。
この数値で計算した時、理想的な数値は452.81になります。
しかし、術後のイメージでご覧になったように
今より顔を更に短く手術を行なったとしたら
1. 今のようにスリムな顔にならなかったり
2. 短くてスリムになる代わりに神経管が損傷されたと思います。
3. また人中と下顎の関係を見た時も、今より顔を短くすることは
調和する顔のバランスに悪影響を与えると見られます。
こちらの方を通して皆様にお伝えしたいことは
横頬縮小後に時々こめかみがより目立って見える場合の解決策です。
こちらの方は横頬を7mm金属板を利用して固定しました。
実際の移動量を未確認してみましょう
両方とも骨は5mmほど縮小されました。
しかし、ここで重要なことは軟組織の変化量であります。
右側は2.61mm、左側は2.3mm縮小されましたね。
実際に使用した金属板の規格の70%ほどが実際の骨の移動に関わり、
骨の移動量の40%ほどが軟組織変化に関係しました。
このような差がある理由は以下に添付したリンクの動画を
見ていただくと分かりやすいと思います。
骨が内側移動する場合、こちらの方のように手術後2ヶ月目に
こめかみが目立って見える場合があります。
原因は複合的ですが、解決策はボトックスをお勧めします。
こちらの方もボトックス注入後に横頬が
更に滑らかに改善できたことが確認できます。
最後に体部切除による頬の弛み程度を確認してみましょう。
赤い線で記した部位での断面の姿です。
術後8ヶ月のイメージで弛みに当てはまるのは見つかりません。
しかし、頬骨下部に軟組織が再配置され顔をより柔らかい
曲線の形に変化させたことが確認できます。
顔面輪郭3点、頬骨・顎先縮小術後のレポ:こめかみ、顔の長さの変化
今回は顔面輪郭3点、頬骨、顎先縮小術のレビュー
こめかみ、顔の長さの変化についてご説明しました。
顎先縮小の経過
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