地方都市の商店街は「シャッター商店街」化が進んでいる。

「なぜ商売をしなくても、シャッターを閉めたままでも生活ができるのか?」

疑問に思われるだろう。

商売屋の後継者として、現場に入ればなぜやっていけるのか、明確な答えは持っている。

先代たちは、20年~30年先を見通して商売を営んできた結果である。

 

なので、そのからくりは公表するつもりもない。

空き店舗にしておくくらいなら、誰かに貸せば収入を得られるのに…?

という疑問もある。

店舗兼住居の多い商店街で人に貸すとしたら、入口を別にして、店舗を改装して、クーラーをつけて、水回りを整備して…

いくらかかりますか?

家賃として毎月10万円もらっても年間120万円

 

仮に設備投資600万円かかったとして元を返済するのに5年は必要です。

5年経ってからようやく儲けが得られるのです。

今の時代地方都市の商店街で10万の家賃など考えられません。

半分の5万円なら元を獲るのに約10年の月日が必要です。

70歳の店主が80歳になってようやく儲けが出る。

そんな割りの悪い話に乗るとは考えられません。

シャッター商店街をどうにかしようなど考えない方がいいのです。

人口減少、高齢化、ものあまりの時代に昔の賑わいを取り戻そうなど考える方が間違っています。

人は少なくても、好きなことができる環境の方が、私は好きです。

昔は昔、今は今と割り切る心が大切だと思います。