ブローのついでに担当のスタイリストに、メイクも「これでいいかしら?」と聞いて、ちょっと直してもらえば、さらに自信がもてるでしょう。

そうすれば、立ち居振る舞いにも余裕が生まれます。

こんなことこそ大人のエレガンスの隠しワザだと思います。

たとえば、髪にボリュームをもたせ、赤いドレスを着ていたとします。

普通はドレスに合わせた色の赤い口紅をつけてしまいたくなりますが、ここで口紅のトーンをグッと抑えてべージュぐらいにすると、とてもシックでいい感じになります。

もちろん、リップラインをしっかり、たっぷりと描くことが大切ですが。

また黒一色のドレスでも、私がアドバイスをする立場でしたら、口紅をつけていることがようやくわかるくらいダークな色をすすめると思います。

シックな装いに赤い派手な口紅をつけると、娼婦のメイクのようになってしまうからです。

髪にしっかり手をかけていれば、メイクはていねいにして色は抑え気味のほうが、華やふさわかな席に相応しく、断然エレガントです。
特別な日には、「髪に手をかけた、プロに任せた」ということがしっかりわかるおしゃれこそエレガントなのです。

サロンに行ったとしても、パーティーのためのシャンプー&ブローだったらほんの三十~四十分ぐらいの手間ですみます。

黒くて直毛の日本人の髪をさりげなくまとめるのはかなり難しいのですが、プロの手が入ったブローは一目でそれとわかります。

この部分にお金と時間をかけることこそ、特別な日のおしゃれというものではないでしょうか。
最近ハリウッド女優のパーティーシーンの真似がはやっています。

あるパーティーで見かけたのですが、自分でシャンプー&ブローした髪に、顔だけバッチリメイクした女性がいました。

もしドレスコードのあるようなパーティーにお呼ばれしたら、髪だけはサロンに任せたほうがいいでしょう。

映画『恋に落ちたシェイクスピア』でアカデミー主演女優賞をとったグウィネス・パルトロウが、非常に計算しつくされたラフなヘアスタイルで公の席に登場したときのスナップを雑誌で見かけたことがあります。

パルトロウのようなシャギーを入れたダウンスタイルというのは、かなり高度なテクニックを要します。

普通のダウンスタイルとは、ひと味もふた味も違い、一見何の手も加えていないかに見えて、じつは非常に計算されています。