
歩く事が好きな素敵な人がそばにいる。
その人は歩く事を日課にしており、当然、僕は歩く事を日課になどしたことはない。
どちらかと言わずとも、普段から食べては寝
るような、ずぼらな毎日だ。
その人に出会ってから、何度か山に向かったが、スマートに登った山などどこにも無かった。
年下だけど、体力が無いのだ。
夏の暑さでリタイアしたり、歩いてもとても遅く、ひとつの趣味に出来る程の余裕はなかった。
そんな僕が山を登る事を決め目指した山が、鳥取の大山だった。いつか登れたらいいね。と話していたが、今年は開山1300年という事にもあり、自分への節目としても、チャレンジしてみた。
思えば、トレッキングの番組を観たのも影響したんだと思う。
当日は、あいにく天気は悪く、楽しみしていた頂上からの景色は登る前から諦めていた。
歩き始めてからすぐに僕は息を切らした。
汗を拭い、老若男女に追い越されながら、それでも懸命に登っていった。
数回の休憩を得て、頂上を目指した。
一合ずつ進むごとに足は重くなったが、心は軽くなってった。
六合目に休憩所があり、そこについた時には足、腰とも悲鳴を上げていた。隣にいた小さな子が言った「頂上でカップラーメン食べるぞー。」の掛け声、優しいパートナーの声、おやつに食べたバナナで癒された。
あと、四合、気持ちだけで歩いたけど、それでも諦める事なく登った。
頂上の山小屋が見える頃、曇りだった天気は冷たい雨に変わる。だけど、そんな事より到達した事が嬉しかった。
平成最後の秋に、やれば出来る子になった。
そんな事を教えてくれた山だった。
下山した頃は夕暮れだったけど、本当に楽しい一日だった。
その後、1週間近くは体ボロボロでした(笑)
おしまい(*_*)