レトロ台の収集において避けて通れないのが劣化の問題。まず最初に思いつくのが金属部分のサビやプツプツですが、最近では自分の収集品の中でもプラ部分の劣化も目立つようになってきました。画像は大一のレトロハネモノのセル裏のケース。メンテナンスをしようと裏カバーを外そうとしたらパキッと割れてしまいました。 
新台の頃はしなやかさの有ったプラ部品も、古い台になるとなんだか硬くてもろくなった印象です。身近なところではバケツなんかも劣化すると割れやすくなりますよね?それと同じ感じです。趣味のボウリングの世界でもボールの劣化は樹脂に粘りとしなやかさを出す可塑剤(かそざい)という添加物が抜けてパフォーマンスが落ちるらしいのですが、こういったプラのパーツも同じ事だと思われます。こういう劣化にもこれから付き合っていかないといけませんが、接着剤などではすぐに付かず、強度も足りずにすぐに外れたりするので厄介です。そこで今回試してみたのが紫外線で固まる液体プラスチックUVボンディー。ホームセンターなどで売られていたのを前から見ていましたが、少し高かったので躊躇していました。今回ホームセンターの在庫処分特価でものすごく安くなっていたので試しに購入してみました。
最初に割れた箇所に液体をつけます。液体を塗っただけでは接着しないので、しっかり位置を合わせて付属の紫外線ランプを照射します。
紫外線ランプを照射したところから硬化しますので、可能な限り裏表両面から照射します。

数秒後にはこんな感じにしっかり接着されています。
同じように別の場所も…
この部分も基板の固定に必要な場所なので同じように接着しておきます。
はみ出た部分は硬化前なら拭けば取れますが、今回はセルの裏側でもあり、強度が必要な部分なので補強の意味も含めてそのままくっつけます。
こちらもしっかりとくっつきました。
UVボンディーは今回初めて使用してみましたが、瞬間的にくっついて強度も出るので、今回の用途に関しては使って正解だったと思います。
裏玉のタンクなども割れやすい所なので、そういう所にも使うと良いでしょうね。

いずれにせよプラスチック部分のパーツは、30年以上前のバケツと同じ様なものですから、いくら大切にしてても多かれ少なかれ劣化は有ると思うので、色々試しながらこうやって延命して使って行くしかないですね。