2018フィレンツェの旅⑪~サン・ロレンツォ教会とメディチ家礼拝堂 | 「書く」を仕事に

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取材・文/有留もと子
お問合せ/moco_moco_moco@hotmail.com

ライターの有留です。

いつもお世話になっております。

 

12月もあっという間に中盤!

びっくりするとともに、焦りまくる日曜日でありました。

 

さて。

 

今夜は、サン・ロレンツォ教会とメディチ家礼拝堂について

書こうと思います。

 

 

 

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こちらがサン・ロレンツォ教会。

 

設計者のブルネレスキが途中で亡くなってしまったため、

ファサード部分が未完成のままです。

 

でも、これはこれでガーター編みみたいで可愛いラブラブ

 

 

サン・ロレンツォ教会は、フィレンツェの実権を握っていた

メディチ家の菩提寺。

そのため、すぐ後ろにメディチ家の礼拝堂があります。

 

今回は教会に入らず、礼拝堂の方に行くことにしました。

 
 
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礼拝堂の天井画です。

 

礼拝堂全体の印象は……お、重い!

 

色調は抑えられているものの、どこもかしこもゴージャスで重いんですよ。

権力を握っていたメディチ家の皆さんは

ここで一体どんな祈りを捧げたのでしょうか。

 

 

 

次に、ミケランジェロが設計・装飾を手掛けたという新聖具室へ。

 

 

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新聖具室の天井。

こちらはとてもシンプルで清々しい印象です。

 

 

そしてミケランジェロの傑作が。

 

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≪曙≫(右)と≪黄昏≫(左)。

中央に座るのは「豪華公」と呼ばれた≪ロレンツォ・デ・メディチ≫。

 

「ロレンツォに全然似ていない!」という世間の批判に対して

(実際、モデルはロレンツォ本人ではなかったそうです)

ミケランジェロは

「500年経てば、誰も似ていないことなど構わなくなる」

と言ったとか。かっこいーラブ

 
 
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そして≪昼≫(右)と≪夜≫(左)。

中央は≪ジュリアーノ・デ・メディチ≫。ロレンツォの弟ね。

首が長いです。

 

 

石棺の上に横たわる4体の像は

時の流れをあらわしているそうです。

 
ミケランジェロは、作品のポージングがすごく上手いですよね。
手首の傾け方や、足の組み方でドラマチックにしてしまう。
 
 
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≪夜≫は美しい作品ですが、乳房はそうじゃない感……。

ミケランジェロは女性の身体にはあんまり興味がなかったんでしょうね。

 

 

ともあれ、こじんまりとした新聖具室にはミケランジェロの哲学が行き届き、静かで荘厳な空気が流れていました。

 

 

 


メディチ家礼拝堂に向かって歩いていたら、

鐘の音が聞こえてきました。