今朝、数年前の母のメモ書きが落ちているのを見つけました。
まだ父が生きていたときのもので、
こんなことが書いてありました。
「お父さん、2、3日前から台所のスイッチが
どこにあるか分からなくなった。
何もしてあげられない。悲しい。」
父の病状が進んでいく様子が書かれていました。
ああ、そうだったな。
あの時期は、本当に辛かった。
全てから逃げたかった。
そして、これを読んで気付きました。
母は悲しかったんだと。
この時期の母は、いつもにも増して狂っているように見えていました。
病院、医師、看護師、ケアマネージャー、介護施設のスタッフ、
全てに対しての愚痴をひたすら垂れ流し、
父の未来、自分の未来を嘆いていました。
だから、母に悲しいなんて感情があることを
想像できませんでした。
でも、母も人間なんですよね。
自分の夫が変わっていく姿を見て
悲しい感情がでるのは当たり前ですよね。
私は母に対して、悲しむことさえも許さないと
思っていたのかもしれません。
私に酷いことをしてきた母に
人としての尊厳なんてないんだと、
支配的になっていたんだと思います。
でも母も一人の人間であり
人として尊厳を奪われていいなんてことは無いんですよね。
私は、母の境界線を破って
母の尊厳を無視し
ひらすら支配し、コントロールすることに
躍起になっていたのかもしれません。
母は母の人生を生き
私は私の人生を生きる。
そのためにも
母への
支配したい、コントロールしたいという思いを
手離していこうと思います。
今日もお読み頂きありがとうございました