他の人間にとってはこの世はまっとうなものに思われる。まっとうな人間にはそれはまっとうに見えるのだ、なぜなら連中は去勢された眼をしているからだ。彼らが淫らなものを恐れるのはそのためだ。雄鶏の叫びを耳にするときも、或いは星空を振り仰ぐときも、彼らはなんの苦悩も体験しない。一般に、《肉の楽しみ》は色あせた条件のもとで味わわれるのだ。