東京は雨
でした
家族がふえました
血のつながり
時の連なり
はてはて
笑顔の
ひとひと
おめでとう
にいさん
かわいらしい
お嫁さん
すこし震わせて
声を
いつもより
でも
かっこつけて
かっこいい男親
父ハルキ
テレビみてたら
たぶん
もう
泣いてるくらいだろうに
泣かず元気マイク
3800グラムと母
笑いの荒野を
たぶん
歩き出している
遅刻もネタふりのような
リトルブラザー
兄へのはなむけ
即席コンビ
兄のもうひとりの新しいお母さん
は
初めて会ったのに
ずっと前からお母さんだったみたいな
素敵な
かわいいひとで
兄のもうひとりの新しいお父さん
は
お調子がすばらしく
ユーモアを体現していて
シュクコンカなど
昭和文学男子で
よくわからないけど
みんな
よかったんです
2次会の帰り
傘はどんどん
雨の使者になって
道を間違えたまま
ぐるりとまわる
オレひとり代々木
歩道が川になっていくとともに
ズボンはすっかり水デブになる
原宿ー渋谷の間だけ友だちだった傘
コンビニで20秒でパクられる
いろんな気持ちになった夜
明けて
はやく
帰りたいかった
夜
バーゲン無視で
あのこのもとへ